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つり通信

海洋フォトジャーナリスト豊田直之が、サカナ達の優雅な姿と共に、海と釣りへの深い想いを語ります。

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2008年2月12日(火)

十五話 仙台湾の発想を東京湾へ カレイ

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釣りというのは、同じターゲットでも日本各地で釣り方や仕掛けが違うもの。
前回の話で、仙台湾のカレイ釣りと仕掛けを手に入れたボクは、これはぜひ、東京湾のマコガレイ釣りに試してみたいと思った。

オモリにしろ、テンビンにしろ、仙台で売られていたような派手系アイテムは、東京近郊の釣具店ではその当時手に入らなかった。もしかしたら、同じようなことを試した人が以前にもいたかもしれない。試した結果があまりよくなかったから、東京近郊の釣具店で売られていなかったのかもしれない。

だが、そういうことは自分の感性で実際に試し、結果を自分の目で見たいと常々思う。いい結果が出れば採用すればいいし、だめだと思えばやめればいいだけだ。

ボクが海の中で見たカレイの生態としては、とにかく好奇心が旺盛であることと、なにかあまり視力が良さそうでないこと。つまり、煙幕を出したり、音を出したり、派手なデコレーションを施して目立たせること、こういったことがカレイの興味を引き、エサに喰いつかせることにつながりそうだと考えていた。
仙台のマガレイと東京湾のマコガレイでは、確かに種は違うが、同じカレイの仲間。サカナの進化の中でも同じような暮らし方をしていて、ああいった平べったい体型で、海底にはりついて生活をするもの同士。おそらく共通点はたくさんあるはずだ。

ある日、早速、オモリとテンビンはショッキングピンク色のものを使い、仕掛けも自作して、仙台のカレイ釣り仕掛けのような派手めのデコレーションを施し、東京湾のマコガレイ釣りに出撃した。仕掛けのデコレーションのアイテムとしては、東京近郊の釣具店でも手に入れられるようなグリーンやピンクの夜光玉、ショッキングピンクか赤色のビニールパイプをハリスやミキ糸に使った。とにかくこの仕掛けで、仙台湾流に海底を小突き、海底でオモリが踊って煙幕を出すようなアクションを積極的に加えてみたのだ。

結果は良好だった。少なくとも今まで東京湾で使っていた、オモリやテンビンも含めた一般的な仕掛けで釣っていたよりも釣果は伴っていたように感じられた。

そしてその後、マコガレイを狙った仲間内の小さな釣り大会で、この仕掛けを使って準優勝を果たした。優勝はその日の最大寸で争われたのだが、優勝者が41cmを1尾のみ。ボクは40cmまでは届かなかったものの、39cmを頭に、38cm、33cmと良型を含む計8尾で、釣った尾数では他の誰にも負けていなかった。
まぁこんな釣り大会の結果を自慢しても何もならないが、本場仙台流の釣り方や仕掛けに対する考え方は、東京湾のマコガレイ釣りでも大いに通用するとボクは考えている。

興味ある方は、一度仙台へ釣具店をのぞいたり、実際に本場のカレイ釣りを体感されたし。

(次回へつづく)

2008年2月12日(火) 豊田直之フォトエッセイ固定リンク