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つり通信

海洋フォトジャーナリスト豊田直之が、サカナ達の優雅な姿と共に、海と釣りへの深い想いを語ります。

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2007年11月 6日(火)

二話 クロダイ、釣れないのはいないんじゃなかった

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高校生時代にクロダイの精悍な姿に魅せられ、ボクは、それからというもの、どうしたらクロダイが釣れるのか、そのことでいつも頭が一杯だった。
本で読んで、夜釣りがいいということで、三浦の佐島周辺でよく夜釣りをした。
しかし掛かってきたのは、ゴンズイかハオコゼ。いいときでもメバル。クロダイが掛かったという兆候すらなかった。エサが悪いのか、ライトで海面を照らしてしまったから釣れないのか、なんで?なんで?が頭の中で渦を巻いていた。エサは高校生の身には高価な袋イソメを買ってみたりしたのだが、相変わらず釣れるのはゴンズイばかり。
あるとき友人が堤防のヘチ釣りがクロダイゲットの近道であることをどこからか聞きつけてきた。それからは夜釣りと堤防のヘチ釣りとて総攻撃。だが、連敗記録を更新するだけ。そんなある日、堤防のヘチ釣りの名人といわれる人が、ストリンガーに良型クロダイを5枚もぶらさげていたのをまのあたりにした。またその後日、友人が30cmぐらいのクロダイをようやく釣ったというニュースが入ってきた。
なぜボクに釣れない? 本当にいるのか? もう海の中を見るしかない。当時水泳部だったボクは、夏のある日、海パン一丁の素もぐりで海の中を見てみた。意外だった。たくさんのサカナたちが悠然と泳ぎ、その中に小型ながらも1尾だけクロダイの姿を確認。
そうかサカナはいる。やはり単にボクがヘタクソなだけなんだ…。

(次回へつづく)

2007年11月 6日(火) 豊田直之フォトエッセイ固定リンク