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2015年12月15日(火)

【宮本英彦の江戸前を釣る】エギで、スッテで、気軽に楽しめる東京湾のスミイカ釣り~準備編:羽田 かみや
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シーズンに入った東京湾のスミイカ釣り。エギやスッテを使っ手誰でも簡単に楽しめるうえに食味も抜群のターゲットです。まずは準備編から。(羽田 かみや

01_rシーズンインした東京湾のスミイカ。食べてもおいしい人気のターゲットです。


船宿:羽田 かみや:@niftyつり
住所:東京都大田区羽田3-22-3
電話番号:03-3742-6904
料金:スミイカ 乗合1人 9,500円
備考:出船時間は7:30。

東京湾でのスミイカ釣りは、今回私が行ったようなエギとスッテを用いる釣り方と伝統釣法のシャコテンヤによる二通りが主流となってます。
エギをセットした釣り方はエギングと称され、アオリイカ等と同様です。
ただ、アオリイカとスミイカは生育場所が異なり、性質も違うので釣り方も違ってきます。
ただどちらを狙っていても外道としてたまに釣れてくるので、まれに混生しているようです。

 墨に注意

スミイカのエギングの歴史はまだ浅く、この釣り方を確立したのは私の知る限り千住入舟の豊嶋博美船長が最初です。
アオリイカとの大きな違いはリーダー部分が1.5mと短い点です。これには理由があり、釣り上げたスミイカを取り込む時にロッドを上げると乗ったイカが手元に来るようにするためです。
まあロッドの長さ硬さにより多少の差はありますが、取り込みを重視した理想的な長さといえるでしょう。
なぜ手元にエギがくるようにしたかというと、スミイカは少しでも振動を与えると大量の墨を吐き出すからです。

02_r釣り上げたスミイカに刺激を与えないよう、リーダーは短め。


問題はこの墨。一度掛かると取れにくく、すぐに洗い流さないととんでもない事になってしまいます。
最悪なのは通称ヘリコプターといって、スミイカが回転してしまった場合。
これは周りの方も巻き込んで墨爆弾の餌食となってしまいます。
これをできるだけ防ぐために、スミイカが釣れたら必ずエギを掴んでからスミイカの首部分をしっかり掴み、船外に向けながら取り込むようにすることが重要です。
ここで間違ってもやってはいけない行為は、スミイカを抜き上げてそのまま船の中に取り込むこと。
どのような場合でも、必ず手で首部分を掴んで頭を常に下に向けて、静かにバケツに入れましょう。
ここでもバケツの中にドンッと放り出したりすると、大量に墨を吐き出し、大変なことになるので注意してください。
もしロッドで抜き上げらないサイズだったり、ロッドが柔らか過ぎるときは無理せずタマアミを使いましょう。
ここでもタマアミに入れたからとすぐに船に上げないで、一度墨を吐かせてから船の中に入れてください。
もし墨を吐かれたらすぐに海水で洗い流すこと。万が一周りの方に墨が掛かってしまったら必ず誤ってくださいね。
スミイカ釣りをやられている方なら、きっと笑顔で許してくれるでしょう。
理由は「明日は我が身」ですから。それくらいスミイカの墨は強烈で、すぐに洗い流さないと落ち難いのでご注意ください。

03_r飛び散った墨はすぐに掃除がマナーです。


もし墨爆弾を犯してしまったら、スミイカをバケツに入れた後、すぐにタオルを海水で濡らして洗い流すようにしましょう。
間違ってもそのまま釣りを続行したりしないこと。自分で汚した墨は自分できちんと洗い流す、これは最低限のマナーです。

 タックルについて

それでは、スミイカ釣りに使用するロッドを説明します。通常10号の中オモリを使用するのでそれに合ったロッドが適しているのですが、実はそう多くはありません。
私は今のところ、湾フグロッドを好んで使っています。理由は穂先が柔らかく、小型のスミイカがエギに乗った場合もクッと穂先だけ曲がり、アタリが取りやすいからです。
長さは2m前後で、バッドは乗ったスミイカをバラさない強度が必要となります。従って、全体的に柔らかいロッドだとアワセが決まらず、バラシの原因となるのでお勧めできません。
もし湾フグロッドをお持ちでない場合は、シロギスロッドでも代用可能です。
ただし、アタリの出方は鈍いので、この場合中オモリを15号にして穂先がわざと曲がるように調整すると良いかもしれません。

04_r私はシマノ リアランサー湾フグ180と、シマノ アルデバランを使用しています。


リールは圧倒的にベイトリールが適していますが、この辺は好みもあるのでご自分で使いやすい方で構いません。
スミイカは一日中手持ちで釣りをするので、小型で軽量なリールが適しています。
次にラインですが、これも細い程潮の抵抗を受け難く、PEラインの0.6~0.8号が適しています。
PEラインもメーカーにより太さにバラつきがあるので、購入時に確認すると良いでしょう。
今やPEラインは太くて丈夫は当たり前、従って細くて丈夫な、しなやかなラインを選んでください。
私はシマノ マスターシップ船0.8号、リーダーにはフロロ4号を1m使用しています。
リーダー部分についてですが、ここでは中オモリからは2.5~3号を1.5mあれば十分です。たまに2m以上の方を見受けますが、取り込みが大変なのでやめた方が良いでしょう。
1.5mでも2mでも釣れ方には大差ありません。この辺は過去に散々試しましたが、変わりありませんでした。
その理由は釣り方にあります。初めてなら絶対に1.5mから始めてください。
中オモリに関しては一応8~15号まで揃えておけば万全です。ほとんどの場合、10号がメインとなりますが、まれに浅場で潮が緩いときには8号に、深場で潮が速いときは15号にする場合があります。
この辺は船長のアドバイスがあった場合、必ず従ってください。
また、自分だけ釣れずにいるようであれば、釣れてる方のオモリを聞いて参考にすることも釣果への近道となります。
エギのサイズは基本的に2.5号が適しています。カラーに関してもピンク、オレンジは王 道なのでこの2色は必ず用意してください。

05_r定番カラーのピンクとオレンジは必携ですよ。


他にはルアー感覚で数種類、数カラー用意すると釣りの幅が広がり楽しめると思います。
また毎年ヒットエギが出現したりするので、釣行前に船宿で聞いておくと良いでしょう。
ちなみに、私がメインで使用しているのは、アオリーQの2.5号です。

 基本的な釣り方

それは釣り方について説明しましょう。スミイカを狙う場合、水深は10~40mくらいが一般的です。
水深は狙う時期や潮により違いますが、船長が必ず現場で教えてくれます。
釣り方の要点は深くても浅くても変わりませんので、基本さえ覚えてしまえば問題ありません。
まずはオモリが着底したらタナ取りを行います。スミイカ釣りではこのタナ取りが一番重要なのでしっかりマスターしてください。
基本動作はエギが海底から30cm以内をキープできるようにすること。潮の抵抗でラインが斜めになるので、しっかりとイメージしながらラインを出して調整するのが重要です。
一度出船前に中オモリを海面に付けて、どれだけロッドを上げればエギが理想的な姿勢になるかを試してみると良いでしょう。

06_r潮の流れも加味して、底から30cm以内をキープするように。


次に中オモリを海底に付けて、ラインマーカーを見ながらイメージするのも大事です。
PEラインにはラインマーカーが1mごとに付いています。これを頼りに、潮の強さにもよりますが、中オモリが付いたら1m上げると50cm以内をキープできることが多いですね。
しかし、ここで忘れてはいけないのが、海底は決して平坦ではないという事実。
その為にスミイカ釣りでは毎回オモリを底に付け、タナ取りをする必要があります。
このあたりがアオリイカ釣りとは大きく違うところです。また、アオリイカ釣りのように1・2・3でシャクる必要はありません。
これはスミイカの習性にも関係していて、あまり大きくエギを動かすと逆効果となります。理由は私が思うに捕食行動の違いでしょうか。
スミイカの採餌行動は待ち伏せ方で、獲物が近くに来るまで襲わないと思います。
これは多くのスミイカを釣った経験から言えることですが、激しくエギを動かしたりすると途端に乗りが悪くなるんです。
それよりも小まめなタナ取りを行ってじっと待つ方が乗りが良く、この釣り方を私は「デッドエギング」と名付けました。

 デッドエギングのポイント

この釣り方は水深が30mより浅いポイントでは効果絶大です。タナ取りは1~2分に1度ですが、この辺は釣れ方やポイントの起伏によって違ってくるので、一早くそのときの理想的な釣り方を見つけだすことが大事です。
基本的な動作ですが、まずは底立ち確認したら海面から1mロッドを上げてそのまま待ちます。そしてアタリがなければ再びタナを取り直して待ちます。
実に地味な動作に見えますが、ここでも潮の流れ等があるので、エギが海底から30cm以内を漂うようなイメージを持って行います。
ここで意外と多いのが、タナを取り直すときにスミイカが乗っていること。ここでもスミイカがいかに大人しい採餌行動を取っているが分かると思います。
アタリの多くは静止している穂先がクッと少しだけ下がるものです。これが1cmのときもあれば5㎜程度のときもあったりと千差万別です。
ただ、1杯釣ると何となく分かってくると思うので、常に穂先を注視しておきましょう。
アワセはそのままロッドを上に上げれば勝手に掛かります。小型であっても大型であってもこの時のドーンッと感じる手応えがスミイカ釣りの醍醐味といえるでしょう。

07_r乗せたときの手応えを感じたら、あとはリールを巻くのみ。


乗せた後は一定のリズムでリールを巻き、中オモリが見えたらそのまま静かに抜き上げまず。
抜き上げる際は最初にエギを掴み、ロッドを置いてからイカを掴んでそっと外してください。
このとき、先にも言いましたが、間違ってもイカを他の人の方へ向けないこと。
イカの方向は、まず頭を船の外に向けて、外したら下に向けながらバケツに入れます。

08_rイカの頭は海の方へ向けましょう。


また、バケツの中には海水を入れる必要はありません。そのまま入れて大丈夫です。
バケツの中はあっという間に真っ黒になりますが、最後に海水を流したり、フラシがあればそのまま船外に垂らして墨を洗い流すようにします。
ここまでがデッドエギングの釣り方となりますが、潮が流れていないときは効果的な釣り方があるので、続いてそちらも説明します。

 キャストで狙う方法も

こちらはスッテをセットして広範囲を探る釣り方なので、キャストが基本となります。
タックルはスピニング、ベイトどちらでも好きな方で構いません。
ただ、オモリ25号をキャストできるだけのパワー、すなわち硬さがないと、アクションとアワセが決まらないので、とにかく硬めのロッドが適しています。
PEラインも1~2号くらいが良いでしょう。あまり細いとキャスト時に切れてしまう恐れがあるので注意してください。

09_r広範囲を探れるスッテを使ってキャストで狙う方法もあります。


仕掛けはヒラメ釣り等と同じ胴付きですが、小型の三又サルカンで捨て糸とリーダーに分かれます。
仕掛けは簡単なので、現場でも作成可能です。
捨て糸、リーダー共にラインは3~4号。
問題は捨て糸とリーダーの長さで、人によりそれぞれ違いがありますが、私の場合は捨て糸25~30cm、リーダー30~40cmと、捨て糸よりリーダーの方が少し長めにしてあります。
オモリは深さにもよりますが25号をセットしてあれば大丈夫です。釣り方はシャコテンヤ同様シャクリが基本となります。

10_r私の仕掛け。


まずはキャストして着底したら、ロッドを大きくシャクリながらストップ&ゴーの動作で船下まで誘い続けます。
シャクったら余ったラインを巻き、止めてイカが乗るのを待ちます。
といってもアタリが出る訳でなく、次にシャクるときにドーンッと重さを感じたらイカが乗った証拠です。
重要なのはシャクる幅。大きくした方が良いのか細かい方が良いのか、このあたりは現場で釣りながら判断するしかありません。
キャストして1杯釣れたら、その周辺に何杯かスミイカが居ることが多いので、同じところへキャストしてみましょう。
またキャストした後のラインの角度も重要です。1杯釣れたらその角度を重視して続けてみてください。
釣り方としては常にオモリを海底に着けながら釣るので、初心者でもすぐにマスターできると思います。

11_r潮が効いていない場合は、この釣り方が絶大な威力を発揮することがあります。


一方、潮が効いているときにはエギの方が釣れたりするので、万全ではありません。
個人的には、エギで釣る方がアタリを捉えて釣るので好みですね。

実釣編に続きます。
【宮本英彦の江戸前を釣る】エギで、スッテで、気軽に楽しめる東京湾のスミイカ釣り~実釣編:羽田 かみや

協力:羽田 かみや



文:宮本英彦

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