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2011年12月28日(水)

【宮本英彦の江戸前を釣る】話題沸騰!東京湾のアカメフグ釣り~実釣編~:浦安 吉野屋
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今シーズン大きな盛り上がりを見せている東京湾のアカメフグ釣り。その魅力を、実際の釣行レポートと共に、湾フグ釣りの第一人者、宮本英彦氏に紹介していただきます。(浦安 吉野屋

⇒準備編はこちら


 出船を前に

浦安吉野屋さん出船で、只今話題沸騰のアカメフグ釣りに行って来ました。釣行当日、天気予報では晴れでしたが、船宿に着くとどんより曇ってます。風は吹いていませんが、もの凄く寒い朝。それでもアカメフグを求めて、大勢の常連さんが集まっています。


001今回お世話になった浦安吉野家さん


002狙いの釣り座は早めに確保


吉野屋さんでは釣り座札を深夜12時から選べるシステムとなっており、大ドモに座りたい方は沖へ出る前から頑張っています。潮先が有利といわれるフグ釣りですが、それでも沖に出るまでは海の状況は解りません。私は右舷のミヨシに釣り座を選択。右舷は私を含めて3名のみでしたが、左舷は7名のお客さんで賑わっていました。これは左舷が潮先となると予想しての事だと思われます。みなさんさすがに研究熱心です。


浦安 吉野屋:@niftyつり
住所:千葉県浦安市猫実5-7-10
電話番号:047-351-2544
料金:フグ船乗合1人 大人8,400円(エサは1パック500円、氷は一つ100円で販売) ※乗船料は、女性1,000円割引、子供は4,500円。
備考:出船時間は7:00。
フグは大型中心に現在好調!(2011年12月下旬)
浦安吉野屋では、季節に応じて東京湾の様々な釣りものを狙って出船中。皆さまのお越しをお待ちしています!


 木更津沖からスタート

この日は普段フグ釣り担当の公大船長が所用との事で、代打で栗林船長が舵を握りました。普段なら出船前に桟橋で公大船長がフグ釣りのレクチャーを行いますが、この日は常連さんばかりとの事で行われませんでした。もし初めて行かれる方は、申し出れば出船前に釣り方やエサの付け方等を丁寧に教えてもらえますのでご安心下さい。


0021本日のキャプテン栗林船長


そうこうしているうちに定刻の7時となり、河岸払い。ゆっくりと江戸川を下ってゆきます。この時間帯はさすがに寒く、東京湾に出る頃には耐えかねてキャビンに避難するほど。ちなみに吉野屋さんの大型フグ船は冷暖房完備なので、釣り場まで快適に過ごせるのがうれしいところです。
約1時間で最初の釣り場、木更津沖に到着。まずは水深7~8m狙い。オモリは8号でスタートし、潮が早くなったり風が強くなったら10号にチェンジしてゆきます。


003エサのエビは尾羽側の殻を少し残し、剥き身で使用


船下ではアタリが無かったので、キャストしながら探りますが、本命らしきアタリはありません。たまに竿先にプルプルと何かがエサを啄ばむ様子が感じられますが、これはフグではなくシロギスのアタリ。案の定、数回目に10cmくらいのシロギスが掛かってきました。
一度だけ本命と思われるアタリがあったものの、合わせには至らず、見事にエサをツンツルテンにされました。
しばらく付近のポイントを転々と探りますが好感触は無く、約1時間ののち、大幅に移動のアナウンス。「次のポイントまで20~30分走る」とのことなので、再びキャビンに入り暖をとります。


 時合い到来

辿り着いたポイントは神奈川県側の根岸沖付近で、水深は12~13m。船下狙い、キャストと広範囲を探りつつ船中を見渡していると、本命のアカメフグが左舷で上がりました。
この日は風が安定せず、船がなかなか静止しないので、まずはオモリを底に付ける事を意識して釣ってゆきます。何度か細かくポイント移動をしたところで、やっと本命のアタリ。合わせると見事に「ドーン」という感覚で針掛かり成功。


004小型だったので、そのまま抜き上げてキャッチ


途端に、左舷でも右舷でも次々と釣れ始めました。私も大慌てで釣りを再開しましたが、この時合いは一瞬だったようで、この貴重なチャンスを活かしきれませんでした。
それにしても周囲で釣れてくるアカメフグが、どれも私が釣ったフグより大きいのには参りました。ここ一カ所で2~3匹釣った方もいて、なかにはフットボール級のサイズも混じり、改めてアカメフグの型の良さに驚かされます。
時合いが過ぎた後はアタリも遠のき、エサを齧られることもなくなりましたが、それでも皆さん黙々と釣りに打ち込んでいます。
ここが湾フグ師の凄いところ、決して大釣りなどは期待できないこの釣りですが、あの細かなアタリで掛けたときの至福の喜びを求め、集中しているのです。これは湾フグ釣りを経験しなければ、理解できないことでしょう。
確かに、外房エリアに行けば簡単に沢山フグは釣れます。でも、湾フグは次元が違う釣りなのです。私個人に限ったことかもしれませんが、湾フグを5匹~10匹釣った喜びは、外房エリアでしたら10倍に相当すると感じています。それ程貴重な湾フグ、さらに今回はもっと貴重なアカメフグ狙い。釣り上げたときの喜びは、倍増どころではないと言っても良いしょう。


 素早い合わせが決め手

その後も同じエリアにとどまり、細かな移動を繰り返しては探りますが、たまにポツリと誰かが釣る程度で、相変わらずアタリは寂しいまま。さらに追い打ちをかけるように、11時頃より雨が降り出し、寒さが身に応えます。
本当にこの日はアタリが少なく、たまに竿先に出るアタリは外道ばかり。その証拠に、仕掛けを上げてみてもエサは残ったまま。もしフグがアタっているなら、エサは齧られてすべてなくなるか、残ったとしても根元の殻の部分だけのはずです。
つらい時間が過ぎてゆき、移動を数回繰り返した後、軽く前方にキャストしてトントンと誘った後に中々オモリが止められずズルズルしていると、「ツン」と本命のアタリ。素早く合わせて、何とか2匹目を釣り上げることができました。


005素早く合わせを決めて手にした2尾目


ただし、このアカメフグも大型ではなく残念ながら中型。でも貴重な東京湾ブランドのアカメフグなので良しとします。
ここでしばらく粘りましたが、アタリも殆ど無いので、また大きく移動。今度は猿島が近くに見える27mの深場です。オモリは8号のままでしたが、何の問題もなく底立ちが取れます。


006今度は猿島近くの釣り場へ


約10分ほど様子を見ますが、アタリは皆無。続いて浅場に移動し、今度は水深12~13mの底質の硬いポイントを狙います。たまにガラが引っ掛かってくるような場所です。このような釣り場はフグの実績が高いので、期待を膨らませ、小まめな移動を繰り返して狙ってゆきますが、結局は船中数匹釣れたのみ。再び根岸付近に引き返すことになりました。
気温が上がらないうえに雨の冷たさも加わり、露出している手先がもの凄く冷たく、つらい中での釣りを強いられます。


 嬉しい手応え

根岸沖の釣り場に到着後、常連さんと話をしながら釣りをしていると、大きなガラが引っ掛かったような感覚が手元に伝わってきました。ゆっくりリールを巻いてくると、何とアカメフグ。小型でしたが、3尾目追加です。


007「釣った」というよりも「釣れた」3尾目


船が流れていたこともあってか、誘った時にそのまま掛かってしまったようです。こんなラッキーが起こるのも釣りのうちですが、「キチンとアタリを出して掛けたかった」というのが湾フグ師としての本音です。
以後、またアタリは無く、ただひたすらキャストしながらの釣りが続きます。「何とかアタリだけでも出せれば」と思いながら、同じ動作を延々と繰り返すのみ。その甲斐合ってか、軽くキャストして船の流れを利用しながら誘っていると「ツツツン」と間違いなく生体反応が!すかさず合わせを入れると、これまでとは違う「ガツン」という手ごたえ。その後、「ゴンゴン」と重みのある首振りが伝わってきます。そう、このアタリと引き味こそがアカメフグ釣りの醍醐味なのです。


008それ程大型ではなかったので、そのまま抜き上げて4尾目ゲット


追って左舷大ドモの方が2連チャンで釣ったので、「これは期待が持てる」と思いましたが残念ながらこちらにはアタリすらありませんでした。


 湾フグならではの面白さ

結局、このアカメフグが私の最後の獲物となり、釣果4尾で15時の沖上がりを迎えました。船中0~6匹と厳しい釣果でしたが、これが湾フグ釣りの実態。常連である皆さんは、このあたりは充分承知の上です。


009本日は4尾の釣果


もっとも、今が最も厳しい時期ですので、今後はもう少し数も延びると予想されます。なかには更に厳しい釣果となる日もありえますが、そんなリスクも気にする事無く、1匹1匹を大切に釣っていく楽しさを湾フグ釣りは教えてくれます。
自然相手の釣りですから、大釣りの可能性も当然あります。もし貴重な東京湾ブランドのアカメフグを10匹も釣ってしまったら、恐らく一生忘れられない日となるでしょう。
今シーズンはアカメフグが数多く釣れていますが、大好きなショウサイフグの動向も気になっています。こちらの好機が再び訪れることを期待して、それまでは貴重なアカメフグで味覚を楽しみたいと思います。


浦安 吉野屋:@niftyつり
住所:千葉県浦安市猫実5-7-10
電話番号:047-351-2544
料金:フグ船乗合1人 大人8,400円(エサは1パック500円、氷は一つ100円で販売) ※乗船料は、女性1,000円割引、子供は4,500円。
備考:出船時間は7:00。
フグは大型中心に現在好調!(2011年12月下旬)
浦安吉野屋では、季節に応じて東京湾の様々な釣りものを狙って出船中。皆さまのお越しをお待ちしています!


文:宮本英彦

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