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2011年8月10日(水)

【発案者が教えるティップラン】真夏のティップラン、シャローティップランという選択
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こんにちは、クレイジーオーシャンの太田です。
今回は真夏のティップランについてお話したいと思います。
その前に、まずは今シーズンの春アオリの釣況を振り返ってみます。


 濁りによる影響

今年の春からのシーズンは、FP流のエギングをしていました。ですが、地元志摩沖の状況を自分なりに分析してみると、「春のデカイカ=FP流」という図式に当てはまる日が少なかったように思います。昨年に比べ潮の色がクリアになることが少なく、ダートマックスのパープルが本領を発揮する時期が少なかった年でした。

昨年ならこの時期、水深10Mくらいのボトムでも見えるくらいの透明度の日や、5Mくらいの透明度は結構あったように記憶しています。それが今年の状況は、沖に出た日にもよりますが、たまに5Mくらいのボトムが見える程度で、ほとんどの日が2M前後の透明度でした。
上げ潮、下げ潮の状況で一時的に透明度は上がっても、一日を通して透明度が高い日は、私が出船した中では皆無でした。

FP流は、前々回もお話させていただきましたが、キャストしてピンポイントのアオリを狙うのではなく周りから引き寄せてくる要素の方が強いエギングですので、潮が濁っていた今シーズンはこの釣法にとって致命的なシーズンだったといえるでしょう。


 濁った場合の釣り方

7月上旬の話ですが、今秋発売予定のロッドテストと動画撮影を兼ねてFP志摩さんへ行ってきました。釣り方は当然、FP流がメインです。
釣りをスタートして当初、船中パラパラとFP流で釣れていましたがイマイチパッとしない状況。その時の状況は、風は少しあるものの、潮は濁りが入った状態。透明度はまさに2M以下だったのですが、何とかFP流で大型を狙おうと頑張っていました。
しかし、全く反応はなく、船中アタリがない中時間だけが過ぎていきました。

あまりに釣れないので、いろいろと試行錯誤しました。
『潮が濁っているという事は、アオリはいったいどのようなポジションに付いているのだろうか?』
FP流では、どちらかといえば中層にサスペンドしている状態のアオリを狙っています。しかし、潮が濁っている状況下では、アオリがいるとすればおそらくボトムベッタリなのではないか。しかも、その時の水深は8M。大型の船がこんなに浅いところを通過して、アオリへのプレッシャーは相当あるはず・・・。
そこで、試しにティップランをしてみることに。
エギはエギ王Qのディープモデルをセレクト。少しキャストし、ボトムを取って4~5回シャクってステイ。すると、いきなり竿先に戻るアタリ。一瞬目を疑いました。あまりにも急だったので、瞬間的に合わせる事ができませんでした。
すぐにフォールして狙いましたが釣れません。今のはアタリだったのかそれとも妄想なのか・・・?
今度は別の方向に少しキャストして、またフォールさせて、同じ様にシャクリを入れます。そしてまたストップ。するとここで穂先を抑え込むアタリが出て、すかさず合わせてヒット。上がってきたのはそんなに大きくはありませんでしたが、真夏の貴重な1パイを手にすることができたのでした。

その後は同様の釣り方で連発し、キロUPを含む3ハイのアオリを釣ることができました。ちなみにその時間、FP流で狙っていた他のメンバーには全くアタリ無し。ティップランで釣っていた自分達だけに連発したのです。


 釣れる濁りと釣れない濁り

今回、たまたま潮が濁っていて風が吹いていたことが前述の釣果につながったのだと思いますが、この釣行が真夏のエギングに関して気付きを得る最初のきっかけとなりました。

ここで、少し濁りについて考えてみます。
潮が濁っているといっても、次の2種類の濁りがあると考えられます。

1、大雨の後などに、川の水の流入により、本当に茶色の濁った状態になり、水潮状態になっている。
2、志摩沖でよく発生する、こちらで言う「デミ潮」状態。水の中に、ホコリの様な細かいゴミなどがあり、この状態が潮の透明度自体を悪くしている。塩分濃度には変わりがないと思われるので、アオリイカはその場所にいると考えられる。

条件的に、1の場合はアオリを釣るのは厳しいと思いますが、2の場合は透明度が悪くても、アオリは水中の海草や、ボトム近くに潜んでいて、目の前に来るエサ、自分から見えるエサに反応しやすくなっているのではないかと思います。もちろんアオリが捕食する場合、もっと他の要因もあるとは思いますが。


 真夏のエギングに最適な釣法を探る

このできごとがあった2日後、アジング、エギングで有名な家邉克己氏とクレイジーオーシャンの御堂氏の3人で、志摩沖で一緒にエギングをさせていただく機会に恵まれました。
その時の状況は、潮は濁っていて風はほぼ無風、潮もほとんど流れない最悪の状態でのエギングでした。
午前中は、御堂氏にも自分にも全くアタリ無し。近くを流していたFP志摩さんに電話で確認しても、ほとんど釣れていないという状況でした。
しかしながらそんな状況の中でも家邉氏だけには何度もアタリがあり、一番状況の厳しい真夏の日中に、1.6キロのアオリを釣り上げていました。


Image001家邉氏の釣り上げた1.6キロのアオリ


その時の家邉氏の釣り方は、FP流でもティップランでもない釣り方でした。どちらかというと、中層でのティップランエギングに近いイメージでした。午前中、家邉氏しかアタリがないので、御堂氏と2人でレクチャーしていただき、午後からその釣り方を実践しました。
家邉氏は、アジングではあまりにも有名ですが、エギングにおいても本当に名手といえる方です。
その日の午後、家邉氏はアジングに行かれたので、御堂氏と2人でそのエギングを実践した結果、キロUPを含む16パイのアオリを釣る事ができました。
この時のエギングは、FP流とティップランの中間的なエギングでした。詳しくはまだ発表できませんが、今までとは違うボートエギングのスタイルができそうです。


Image002真夏の嬉しい1パイ



 水深10M前後で行うティップラン、「シャローティップラン」

さて、私自身、この時から真夏のエギングにはいったい何が有効なのかをあらためて考え始めました。FP流なのかティップランなのか・・・。

自分なりに分析してみると、潮がクリアで水深が10M以下の場合は、アオリイカの上をボートが通るプレッシャーを考えてキャスティングが有効、逆に潮が濁っていて風や潮でボートが流れる場合はティップランが有効であるように思われました。
最近、10M前後で行うティップランを「シャローティップラン」と名付けることにしました。そこで今回は、このシャローティップランについて説明させていただきたいと思います。


 シャローティップラン、通常のティップランとの相違点は?

シャローティップランと通常のティップランとの違いで大きなポイントの一点目はエギです。シャローティップランの場合、地形、底質の違いで、エギのウェイトが重要になってきます。

バスフィッシングをされたことのある方なら、次のことをイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
ウィード(水草)の上を、ワームのスプリットショットリグを引いたとすると、その上をきれいにトレースできる重さのオモリが必要となります。それを、エギングに置き換えれば、エギの重さというのが重要になるわけです。エギが重過ぎれば、海草がある場合には海草の中に突っ込みますし、逆に軽過ぎれば、狙っている水深を攻められません。


Image003海草がある場合のシャローティップランのイメージ


できる限りウィードの面から少し上を誘うイメージで釣ることが重要です。
逆に海草がない場合には、このパターンもあります。


Image004シャローティップラン、海草が少ない場合


自分が現在釣っているポイントのボトムをイメージする事が、シャローティップランで釣果を上げるために重要な要因となります。
海草がある場合には、1グラム単位のエギの重さを調整する事により、海草の上を攻略することが可能になります。

では、海草がなければ重いエギでもいいのかというとそうでもありません。水深に対してエギが重過ぎる場合は、エギと釣り人の間隔が徐々に近くなっていってしまいます。ティップランのベストな状態は、エギをしゃくる度にエギと釣り人との距離が離れていく位の重さのエギをチョイスすることです。海草がある時ほどではありませんが、やはりエギのサイズ選びが大切なのです。


Image005クレイジーオーシャン西田氏、シャローティップランで!



 シャローティップラン、おすすめのエギは?

前述したように、シャローティップランではエギのセレクトが重要です。自分が今使用しているエギの重さを把握して、ウェイトを調整する事が肝になります。
ノーマルのエギ、ディープタイプのエギ、そしてスクイッドシーカーのライトチューンの様に、ティップラン専用のライトモデルも役に立ちます。
シンカーには、ノーズコーンシンカーの5gを使用して、エギの違いでバランスを取っていきます。シンカーを使用する場合は、シャローモデル、ノーマルモデル、ディープモデルの順番に調整するのが良いでしょう。
本来、このエギを用いた釣り方が本領を発揮するシーズンは9月~10月なのですが、この季節に特に有効になってくるエギのタイプがあります。それは、ラトル入りのエギです。私は年中ラトル入りのエギを1日のどこかでは使用していますが、特に秋は絶大なる効果を発揮することが多いといえます。
ラトル入りのエギは、ダイワのミッドスクイッドが有名ですが、ノーズコーンシンカーとのマッチングを考えた場合には、ジークラックのシーカウボーイが私のお気に入りです。

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Image006ジークラック・シーカーボーイ+ノーズコーンシンカー5g


ただし、ラトル入りのエギを使う上での注意点があります。最初は良く釣れていても、途中から音に反応しなくなる時があるのです。特に、少ない人数で釣っている時は良く釣れても、船中全員がラトル入りを使い続けると全く反応しなくなる場合があります。これは明らかに音にスレることによります。まるでバイブレーションプラグでのバスフィッシングですね。何事もその時の状況での使い分けが大切なのです。


 シャローティップランでのロッド選び

最後に、シャローティップランを行う上で、もう一つ重要な点があります。それはロッドです。
現在発売中のティップラン専用ロッドは基本的に水深20M前後からの使用を目的として作られています。つまり、30gのエギには対応できても、20g前後対応のティップランロッドは意外に少ないのです。
現在発売中のロッドでは、バレーヒルのレトログラード78Lや、オリムピックのカラマレッティーの78Lが最適だと思いますが、さらに感度を上げ、戻るアタリも手元に感じるほどのロッドが間もなく発売になります。
自分が本当に求めていたロッド、クレイジーオーシャンモデルが、今秋いよいよ発売です。
詳しくは次回に報告させていただきます。

なお、シャローティップランを動画にしてみましたので、こちらもぜひ参考にしてみてください。


さあ、あと少しでいよいよ秋イカシーズン開幕です。そしてティップランを始めるには最高のシーズンの到来です。
まだティップランをされた事のない方は、絶対に経験してみてくださいね!


文:太田武志
協力:フィッシング遊



 発案者が教えるティップラン:バックナンバー

【発案者が教えるティップラン】タックルの基本 (第1回)
【発案者が教えるティップラン】釣り方の基本 (第2回)
【発案者が教えるティップラン】エギのセレクトと使い分けの基本 (第3回)
【発案者が教えるティップラン】実釣を通して解説する真冬のティップランエギング (第4回)
【発案者が教えるティップラン】大阪フィッシングショーレポート&真冬の釣りの注意点 (第5回)
【発案者が教えるティップラン】ティップランエギングの弱点 (第6回)
【発案者が教えるティップラン】FP流エギング詳細解説 (第7回)
【発案者が教えるティップラン】クレイジーオーシャン的エギングの秘密 (第8回)

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