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つり通信

旨い魚を釣りたい!食べたい! 今何が釣れるのか、爆釣願って沖に出た、業界最速の実釣レポート!

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2009年6月15日(月)

【今月の小物釣り】湾フグ絶好調! デカイうえ白子満載だ!

現在、白子保有率9割以上。近くの船宿へ急げ!!

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Tsuri_ico06港/船:東京湾神奈川 金沢八景 野毛屋釣船店
Tsuri_ico08釣り場:大貫沖

1年を通じて楽しめる東京湾のショウサイフグ、通称「湾フグ」には、年に2度大きなイベントがある。
1つは秋の数釣り。とかく難しいと言われがちな湾フグだが、この時期は初心者でも比較的簡単に釣ることができるため入門には最適。ベテランは自分の釣技に磨きをかけるのに最適な時季だ。
そして、もう1つが今の時季の釣り。産卵直前で白子満載のショウサイフグがかなりの高確率で釣れるのだ。

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ショウサイフグ釣りが大好き! それにも増して超が付くほど酒好きの人間としては、白子満載フグが釣れるとあっては放ってはおけない。

なぜって?
もちろんデカイから釣り味は満点。コリコリの身は産卵のため、冬に比べワンランク落ちるとはいえ絶品。干物なんかにしちゃったらビールは何杯でも行けちゃう。
白子は……言わずもがな。ととろけるような滑らかな舌触り、鼻孔をくすぐるほのかな甘味。うぅ~、いかん! 冷酒でやりたい!!

というわけで、呑兵衛釣り師は近場の東京湾に出かけることにした。

 釣り方の基本は?

釣行当日、なぜかお客さんの集まりが悪い。翌木曜日は野毛屋の定休日。前日の釣果は2~20尾とかなりの良いのに……。
果たして、ボクを含め数名のお客さんを乗せた船は、定刻7時15分に桟橋を離れた。

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大貫沖へは30分少々で到着。いつもならここでエサの付け方と釣り方の講習会が始まるところだが、この日は人数が少ないので、健太郎船長が一人ひとりを回ってアドバイス。その内容は以前お伝えしているのでごく簡単にだけ触れよう。

エサはなるべく丁寧に付ける。
付け方は……ゴメンナサイ、公開できません。知りたい方は野毛屋へ行ってね。そこで一般的な付け方をご紹介しよう。
1、尾羽根を取る。
2、尾から1~2節分刺したカットウのエサバリを背中側に抜く。
3、エビの身をチモトまでこき上げて半回転させる。
4、背側から腹側へとハリを刺し抜く。

出来上がりは下の左の写真だ。

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左の状態が基本形。これの頭を取り頭側から2~3節殻を剥くのも一般的。ちなみに健太郎推薦の付け方は右

上に付けた食わせバリには、剥き身を適当な大きさに切って付ける。なお、カットウのエサを交換するとき、少しでも残っていたら食わせようのエサとして再利用しよう。

「はい、いいですよぉ!」「始めてください!」などの声が船長から発せられたら、仕掛けを投入。誘い方は下の図の通りだ(エサは便宜上、一般的な付け方にしてあります)。

参考図

 いきなりワンポイントアドバイス

ここまでが前回の記事で書いたこと。ここからはそのときの書き方が間違っていたところ(言葉足らずだったこと)、書き漏らしたところを記そうと思う。

1、誘いのシャクリは、ビシッととスーッとの中間
あまりにも激しいシャクリはフグを驚かせてしまう。微妙なさじ加減は難しいが、常連さんらしき人の釣りを眺めてチェックしよう。

2、誘いの間隔は、潮の流れが無いときやゆっくりの場合は5秒に1回、速いときは3秒に1回
初心者の方はシャクリの回数が極端に少ないように思える。シャクッてシャクッて寄せて釣るという感覚で望もう。

3、シャクリはラインの方向の真反対へ行う
4、出ていく潮のときは竿を立て気味に、向かってくる潮のときは下げ気味にする

この2つは前回書き忘れたこと。こうしないと思ったほどエサが動いてくれないのだ。

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写真は左斜め上のほうから手前に向け潮が流れている。こんなときは竿先を下げ気味にし、潮が流れている方向(ラインの流れる方向の真反対)にシャクる

5、大きくシャクりすぎないよう注意する
これは今回、久しぶりにショウサイフグ釣りをやってみて、自分がやってしまっていたミス。
シャクリ幅は気合が入ると大きくなりがち。釣れないと余計な力が腕に入り、いつの間にか、ビ~シッ、ビ~シッとやっていた。これじゃあ釣れないどころか、サカナを散らせてしまい周りの人にも迷惑。小さくシュッと誘おう。

 白子祭りじゃ!

船中1尾目が釣れたのは開始から30分後。その後、ポツポツと上がり始め、1時間後、釣果を手にしていないのはボク、それに手本を見せるため竿を出していた健太郎船長のみになった。
おかしい。ボクはともかく、超が付くほどの名手・健太郎が釣れないなんて。
「大丈夫ですよ。昨日もドカンと来たのは後半。のんびりやりましょうよ!」
そう健太郎は言うが、とにかく白子を! と思うボクは、どんどん腕に力が入る。

ここでふと気がついた。これか! これが原因か!! 先に書いた5の項目、シャクリが大げさになっていたのだ。

周りを見渡し、釣れている人のシャクリの間隔に自分のシャクリ間隔を合わせる。
シュッ……………シュッ……………シュッ……………モゾッ

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オケに入れたら中の水が白く濁った!

よし! いきなり良型。白子を出しながら上がってきた。今日の分のツマミをゲットだ。
1尾釣れたらこっちのもの、今のタイミングを忘れないうちに、仕掛けを素早く再投入。ほどなく2尾目、3尾目が上がった。

その後、釣れない時間帯もあったものの、そのたびにワンポイントアドバイスで挙げた項目を心の中で反すうしながら釣り続け、3日分はゆうにある酒の肴を持ち帰ることができた。

ちなみに最近の釣果は以下のとおり。
14日 2~34尾(合計252尾)中~大型が主体
13日 0~14尾(合計117尾)14尾2名
12日 2~17尾(合計128尾)ツ抜け4名、初挑戦者が9尾ゲット!

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キュウセンやハナアナゴ、お星さまがゲスト

 健太郎船長直伝の白子レシピ

★白子の下処理
1、塩で揉んでヌルヌルを取る。
2、水でよく洗う。
3、沸騰したお湯に2を入れる。
4、再度沸騰したら火を止め、そのまま10分放置。
5、白子を取り出し、氷水で冷やす。
これで下処理完了!

★白子ポン酢 その1
下処理した白子を適当に切って、万能ネギのみじん切り、もみじおろしを溶いたポン酢をかけたら出来上がり。

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★白子ポン酢 その2
下処理した白子を適当に切って、ポン酢とともに密閉式容器に入れる。冷蔵庫で一晩寝かせたら出来上がり。

★焼き白子
下処理した白子を適当に切って、アルミホイルに乗せてグリルへ。黄色い焦げ目がついたら完成(焼くのは片面だけでOK!)。


もっと複雑な料理もあるんだろうけど、健太郎が教えてくれたのは以上のもの。どれも全部簡単で(不器用なのがバレてるのか?)、美味しいものばかりだったよ。

 オマケ情報

この日、誘いの間隔は長めに取ったほうが良かったようだ。全く釣れなかった健太郎船長が1尾目を掛けたときは、彼がトイレに行って来たとき。戻ってきたら掛かっていた(取りこめなかったけど)。そこで、彼は誘いの間隔は長めが良いと判断し、それまで3~5秒に1回だったものを8~10秒に変更。あっさり連釣していた。
教訓:基本はあくまでもベースとなる釣り方。釣れないときは自分なりにアレンジしよう。

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彼が船長の黒川健太郎だ

健太郎船長いわく、最近多いお客さんのミスは「焦り」。
型が良いから早く船に取り込もうとして、魚が水面に出る前、海面から1mくらいに見えた時点で抜き上げちゃう人が多いそうだ。……結果、サカナが船にぶつかってバレたり、竿を乱暴に置いてバタバタしたり、抜き上げの力が強すぎてフグがビョ~ンって宙に浮いたり。
教訓:もうちょっと落ち着いてネ!

初めて健太郎船長と名刺交換したときは驚いた。
「東京湾ナンバーツー船長」なんて書いてある。なんだコイツは? なんて偉そうなヤツだ、正直そう思った。
で、すぐに疑問に思ったのが、ナンバーワンは?
もちろん訊いてみた。
「ナンバーワンは オヤジです! だからオヤジをいつか追い越すために、あえてナンバーツーって書いてあるんです」
健太郎船長ってそんなヤツです。一見ぶっきらぼうに見えるかもしれませんが、この釣りに関しては、超が付くほど真面目で研究熱心。どんどん訊いて、彼の技をいただいちゃいましょう!

 DATA

釣行日:2009年6月10日(水)
天 候:曇り 微風
狙 い:ショウサイフグ
エ サ:アマエビ

釣り人/文:小林てるひこ

 PHOTO Gallery

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