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2009年6月17日(水)

【入門】湾フグ釣りのタックルはどんなの?

カワハギ竿で狙うことができる、とてもシンプルな釣りだ。(小林てるひこ

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東京湾でショウサイフグ(通称・湾フグ)を狙う場合、2種類の釣り方があります。
1つはカットウと呼ばれる3本イカリバリを使って、エサに寄ってきたフグを掛ける「カットウ釣り」。もう1つは、胴付き仕掛けを使い、枝バリに付けたエサを食わせて釣る「食わせ釣り」です。

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この2つの釣り方の使い分けは、釣り場の状況によります。
基本的には、比較的平坦なところを攻めるときはカットウ釣りを、真冬など深場の根の荒い場所を攻めるときには食わせ釣りを行います。といっても実際は、1年のうちのほとんどをカットウ釣りで狙っています。

ですから本稿では、湾フグのカットウ釣りで使用するタックルを中心に解説していきましょう。

 タックル

仕掛け図

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必要なタックルは仕掛け図のとおり。
竿は専用のものがベストですが、他の釣り用のものを流用することも可能です。
仕掛け図を見れば分かるとおり、カットウ釣りに使うカットウの重さは10号。ですから、オモリ負荷という点からいえば、シロギス竿でも充分代用できます。
また、少々しなやかさが足りない気もしますがカワハギ竿でもOK! 感度は抜群なのでフグの微細なアタリを捉えてくれるはず。パワーの面でも申し分ありません。
もしシロギス竿とカワハギ竿の両方を持っているのなら、後者を使うようにしてください。
リールは小型両軸リールがオススメです。

★タックルに求められる条件
いきなり結論から書き始めてしまいましたが、そこに至る理由を説明しましょう。

カットウ釣りの竿に求められる条件は、
1、繊細なアタリがきちんと捉えられること
2、カットウに小さな動きを与えられること
3、強烈な引きに耐えられるパワーがあること
4、軽量であること

つまり、竿に求められる条件は感度、操作性、パワー、軽さです。

なぜなら、フグのアタリはかなり微細。にもかかわらず、この釣りではそのアタリをしっかり捉えたうえで、フグにカットウを掛けなければなりません。そのため、この微細なアタリが分かるよう、穂先には相当な感度の良さが求められるのです。

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穂先の振動であたりをキャッチしカットウバリをフグに掛ける

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また、この釣りはエサバリに刺したエビでフグを誘い、これを食べに来ようとするところを捉えようという釣り方。1年の内のごくわずかな期間を除いて、それほど大きな誘い(エサの動き)は必要ありません。反対に大きく動かしすぎると、フグの泳層(底付近)から外れてしまいます。
また、落とす距離が大きくなるということは、エサをつつかれる時間が長くなるということ。底で食わせたいのに、それまでにエサがなくなれば、釣りになりません(その場で掛けることも可能ですが)。
ですから小さく誘ってゆっくり落とすことを演出できる竿が必要なのです。

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竿のグリップエンドをヒジに当てるとシャクリやすいぞ!

3番目の条件の理由は、大型のショウサイフグや良型の外道が掛かったときのため。
最後の条件は、この釣りが一日中、竿を手に持ってシャクる釣りだから。当然、重さは命取り。同じ理由からリールもできるだけ軽いものを使ってください。

軽さは操作性のよさと疲労感の軽減につながります。たくさんシャクって、たくさん釣ってください。そしてフグを掛けたら素早く巻いてください。なぜなら、カットウバリにカエシは付いていませんから。そのためにもリールは速く巻上げられるものがオススメです。

★カットウの選び方

今回取材でお邪魔した野毛屋釣船店の黒川健太郎船長考案のカットウには、さまざまな色があります。これは、カットウにルアー効果を求めたため。潮の色や空模様、そのときに食べているであろうエサを意識して使い分けます。

例えば、潮の濁りが強く場合なら、日が陰っているときには蛍光グリーンが、日が照っているときはメタルレッドやメタルブラウンがオススメ。
潮が澄んでいるときは、エサを意識したカラーが良いでしょう。ブラックレッドやゴールドブラック、メタルブラウンは貝類を、ホワイトオレンジはエビを意識したものです。
なお、色に迷ったらオレンジがオススメです。

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オモリからカットウバリまでの長さは使うエサのサイズによって変わる

P_001_2 ワンポイントアドバイス

どの釣りにも共通することですが、常に海の中の状態を想像しながら釣りを行なってください。それは実際の海中の状態とは違うかもしれませんが、イメージと釣果とが合致するときがきっとあります。それを積み重ねることこそが経験であり、上達への近道です。

★この釣りでは、誘いのためのシャクリに入ったとき、たまたまハリ掛かりすることもあります。これは本来の狙いではありませんが、それはそれ。結果オーライです。

P_001_2 釣った魚はおいしく食べよう

前回は白子料理を取り上げました。今回はいつでもできるショウサイフグ本体の料理です。
当然、テッサも食べますが「それだけじゃ飽きちゃうでしょ!?」と、今回の取材で健太郎船長に言われたので、教えられたものもをやってみました。

★ショウサイフグのタタキ
1、フグを3枚に下ろし、薄皮をむく。
2、水分をよく拭き取ったら身の外側をバーナー等で焦げ目が付くくらい炙る。
 ※金串に刺し、直火で炙ってもOK!
3、氷水に浸け一気に冷やす。
4、水分を拭き取り斜め薄切りにする。

★ショウサイフグの湯引き
1、フグを3枚に下ろし、1cmくらいのブツ切りにする。
2、沸騰したお湯に塩と酢を少量入れ、1のブツ切りを5秒ほど浸ける。
3、氷水に浸け一気に冷やす。
4、タレのポン酢、薬味(万能ネギ&もみじおろし)を用意したら出来上がり。
 ※ザルに身を並べて湯に浸けると茹ですぎにならない。

★ショウサイフグの干物

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もちろん、大好きな干物も作ってみました。浸け汁は以前紹介したアジの干物のときと同じ
 水 :7.5合
 塩 :1合
料理酒:0.8合
ミリン:0.2合
これに、昆布醤油とハチミツをごく少量加えてみました。
浸け時間は、皮や薄皮が無いぶん塩気が早く浸透しそうなので20分。
干すときは、片面20分ずつ日に当てたら風通しの良い日陰に移動。2時間ほど放置した後、冷蔵庫で3時間ほど寝かせました。
健太郎も「フグの干物は絶品。1枚でビール2本はイケルよ!」と言っていましたが、全くそのとおり。マジで旨かったです。ぜひお試しください。

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