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2008年5月 3日(土)
【突撃】外房・大原「ヤリイカ、ラストスパートに便乗だ!」
今なら初心者でも充分に楽しめるぞ。(リポーター/局長代理補佐)
| 2008年 4月25日(金) | |
| 曇り | |
| 外房 大原港 長福丸 | |
| ヤリイカ | |
| プラヅノ11cm | |
| 御宿沖 |
あの大量にスッテをくっつけた仕掛けでしょ!? ムリムリ!
かつて、「仕掛けに手が触れた瞬間、必ず手前マツリを起こす不思議なヤツ」と、言われていたボクにとって、船でのイカは考えられない釣り。というよりありえない釣り。
にもかかわらず、行っちゃおうかなぁと思ったのは、ベテラン釣り師による巧みな「誘い」だ。
「確かイカ、好きだったよね。釣りたてのヤリイカは旨いよ~」
「アニサキスはほとんどいないから安心だよ~」
「ウチまで来たら車に乗せてってあげるよ~」
「道具も全部貸してあげるよ~」
「前夜に行って素泊まりしたら、翌日は楽に釣りができるから、カラダも心もリフレッシュできるよ~」
「それに今、釣況が復調してきたから半日でいっぱい釣れるよ~。クーラーに入りきるかなぁ」
分かりました。行きましょう!
というわけで、クーラーボックスとウエアをキャリーにくくり付けたボクは、いそいそと出かけたのだった。
誘いの基本はグーッ、ピタ、ストン
それにしても4時出船とは早い。普段はシロギスやらカワハギしかしないボクにとっては驚異的な時刻だ。しかし前泊したおかげでカラダは楽。釣り場までの1時間は仮眠することなく、常連の方々にじっくりと釣り方や釣況を聞くことができた。
教えてもらった釣り方は次のとおり。
1、 竿先を下に向け一気にオモリを落とす。
2、 オモリが着底しても糸フケを取らず、しばらく待つ(糸フケを出しすぎるとオマツリをするので要注意)。
3、 ゆっくり3~5数えたら糸フケを取り、スーッと聞き上げる。
4、 そして穂先を高く掲げたまましばらく静止。
5、 ここまででアタリがなければ、竿先をスッと下げてオモリを着底。
6、 (3)~(5)を2~3回繰り返す。
オモリが着底する直前、着底した直後、聞き上げた時、静止している時のすべてで、イカは乗ってくる可能性があるとのこと。
第1投目、水深120メートル。教わったとおりにやってみるが反応なし。そこで次の教えにシフトした。
7、 ここまででアタリがなければ、リールを少し巻いて狙うタナを上げ、同じ動作を2~3回繰り返す。
8、 それでもダメなら、さらに少し上のタナをという感じで、徐々に攻めるタナを上げながら底から10mくらいまでを誘い続ける。
9、 ここまで頑張ってアタリがなければ、リールのクラッチを切り(1)からやり直す。
プラヅノで行う釣りなので、エサのチェックが不要。エサを新しいものに付け替える必要がないということは、仕掛けを沈めたまま何度でも誘いを行うことができる。う~ん、なんて楽な釣りなんだ。
と、ここで常連さんから航行中に言われた言葉を思い出した。
「慣れてないとオマツリしやすいから注意しな。オマツリしてると掛かりが悪くなるぞ」
ヤバイヤバイ。いったんリールを巻いてチェックしますか。
上がってきた仕掛けは無事。な~んだ本当に楽な釣りだぁ、オマツリしてないよと思った矢先、あっ………。
取り込んでいた仕掛けが、いつの間にかグチャグチャグチャ。船上に引き上げたプラヅノ(のカンナ)が幹糸に絡んでしまったのだ。
そうか、この釣りでは、プラヅノの処理がキモなんだな。船を移動する際(仕掛けを上げた際)の常連さんの動きを見てチェックしなきゃ。固く心に誓いながらオマツリをほぐすボクだった。
乗りが悪いときはツノの数を減らしちゃえ!
状況はなかなか厳しい。1カ所目のポイントは船中アタリなし。その後、船はアタリを求めて移動を繰り返すが、それぞれのポイントで船中2~3バイ釣れるのみ。当然ながらボクには1パイの釣果もない。
「一昨日まではよかったんだけど(竿頭が98ハイ)、昨日は酷かったからなぁ(竿頭が11パイ)」
航行中に聞いた常連さんの言葉が頭をよぎる。
少々諦めモードに入ったとき、常連さんから声がかかった。
「底から5~10mを重点的に攻めな! 渋いけど釣れ始めたから」
アドバイスにしたがいオモリを底から5m上げてゆっくり誘う。
おっ!? クッと竿先に違和感。そのまま竿をグーッと上げる。
乗った! これか、この感覚か!!
電動リールのスイッチを入れ、ウィーンと巻上げ、まずは1パイ。しかしまたも仕掛けが……。慣れてないから5本ヅノ仕掛けにしたのに(常連さん達は8本ヅノが多かった)、この釣りは結構大変そうだぞ。そう思いながらオマツリを解いていたら、またもや常連さんから声がかかった。
「今は乗りが渋いから1パイずつの拾い釣りだ。どうせたくさん付けててもイカは乗らないんだから、仕掛けを半分に切っちゃえ! オマツリが減って、手返しがよくなるぞ」
お~、目からウロコのナイスアイデア。仕掛けはあと2セットあるから、3回グチャグチャになっても、まだ釣りができるぞ。
アドバイスをさっそく実行し、ポツポツと拾い釣りを開始。オマツリはないし、イカを外すのは楽だし、これは初心者にはもってこいの釣り方だ。そしていつの間にか同行者の釣果を追い抜き、最終的には船中で真ん中あたりの釣果。生まれて初めてのヤリイカ釣りは、満足度の高い楽しい釣りになった。
やはり常連さんとは喋るべき。
アドバイスは素直に聞くべきだと実感する一日だった。

○ ヤリイカのタックル/仕掛け、つり方は こちら

○ まだまだ狙える
前々日の釣果は、24~98ハイだったにもかかわらず、前日は2~11ハイ、当日は11~44ハイと釣況はイマイチだったが、翌週からは比較的安定した釣果が続いている。多点掛けは少ないようだが魚影は濃い。それだけに、入門者にとってはこの釣りに慣れるチャンス。今のうちに覚えておいて、来シーズンの大釣りに備えよう。
○ 仕掛け作り
港への帰途、常連さんに教えてもらった。オマツリして取り外したツノを使って、今度は4本ヅノ仕掛けを作っておいでと。この釣りではオマツリは必至。慣れた人でもオマツリは多いのだから、初心者はなるべくツノを少なくしたほうが効率よく釣れる。それにもし多点掛けが多くツノを増やしたいときは、その4本ヅノ仕掛けを連結したらよい。ぜひとも実践してほしいアイデアだ。
○ 常連さんとは仲良く
上の駄文を読んでいただけたら分かると思うが、今回は常連の方にとてもお世話になった。確かにその方はものすごく親切な人だったので特別かもしれないが、ボクの経験からすると、聞いて教えてくれない釣り人はいない。その人の釣りの邪魔にならないよう注意しながら、質問をしてみよう(航行中がおすすめ)。

今回お世話になった長福丸にはさまざまなサービスがある。
1、 貸し竿は無料。
2、 女性の釣り客に粗品プレゼント。
3、 休憩所にてコーヒーと軽食が無料。
4、 無料の仮眠所がある。
5、 帰港後、無料で温水シャワーが使用できる。
また、布団で寝たい人は、2000円で素泊まりもOK。今回はこれを利用したおかげで、かなり快適に釣りを楽しむことができた。

















