現在位置: つり通信 > 沖釣りキング > 【特集】南房・洲崎「狙え!魅惑のデカカサゴ」
2008年4月28日(月)
【特集】南房・洲崎「狙え!魅惑のデカカサゴ」
イワシ泳がせ五目で、ハタもヒラメも欲張って行こう!(リポーター/かま)
| 2008年 4月21日(月) | |
| 曇り 北東の風14m | |
| 南房 洲崎港 北山丸 | |
| カサゴ、ヒラメ、ハタ | |
| 活きイワシ | |
| 相浜沖 |
4~6月はデカカサゴ・シーズン
桜前線の通過と共に、気温もグングン上がり、すっかり防寒着いらずで釣行できるようになってきた。
海の中も、少しずつ春めいてきて、何を釣りに行こうか迷ってしまう程、好調な釣り物も多い。
中でも、毎年4~6月に、特に気になる釣り物がある。
それは、南房の「カサゴ」。いや、「デカカサゴ」だ。
当地のカサゴは、色よし、味よし、サイズよしの3拍子揃い! 根魚好きには、魅惑の楽天地だ。そこで、思い立ったら吉日&善は急げ!と、仕事が休みの4月21日に釣行の計画を企てた。
当初はカサゴ専門で狙っていこうと画策していたのだが、4月いっぱいならイワシ餌を泳がせて、ヒラメやハタも一緒に狙えるとのこと。五目釣り好きには渡りに船の情報だ。
というわけで、この日ばかりは優柔不断を返上して、イワシ泳がせによる根魚五目にて決行。後に、この選択が功を奏したわけだが、ターゲットを幅広く構える柔軟性も、レアな沖釣りにおいては大切なファクターであると再認識した。
さらに、今回は仲間4人での仕立て船。釣り物、釣り方を比較的自由に調整できる利点もあった。
「あわよくばハタ、狙いはカサゴ、おまけでヒラメ・・・」
と妄想し、胸中踊らせ、洲崎港へと車を走らせた。
根掛かりを恐れるな! まずは肉厚ヒラメだっ!
お世話になったのは、洲崎港の北山丸(当日は、大船長こと北山辰蔵船長の第三北山丸)。5時に集合し、5時半に洲崎港を出船。やや北東風の強い中、航程30分ほどの相浜沖からスタートした。
第一投の水深は35m程。この日は、終日40m前後のポイントを中心に攻めた。
根の起伏が激しいポイントなので、こまめな棚取りは必須。棚を取り直すことが、魚への誘い(餌をアピール)にもなるし、根掛かりの防止につながる。根掛かりばかりさせていては釣りにならないが、根掛かりを恐れてばかりいては釣果も望めない。
船宿で用意してくれた餌は、マイワシ。餌にするにはちょうどいい中羽サイズ。上あごに丁寧に針を付けてやり、そっと海中に送り込んでやることが大切である。
さて、始めてから2流し目のこと。
着底を確認し、底から50センチほどオモリを浮かせた状態をイメージして棚を取り直していると、突然、竿先が「グーッ」と入っていく。引き込まれた竿先を少しずつ立てていくと、グンと魚の重みが掛かり、一気にバットから竿が弧を描いた。
ポンピングをせずに、時折締め込む激しい引き込みをドラグでいなしていると、茶色い魚体が浮き上がってきた。釣友の差し出すタモに吸い込まれたのは、56センチ1.8キロの肉厚ヒラメ。これは、幸先のいいスタートだ。
孫針なしの仕掛けを使っていたが、上唇にしっかりと針が刺さっていた。<ヒラメ40>などと言うが、モノの2秒で餌を食い込んでいく。この掛かり具合から察して、魚の活性は高いに違いない。新しい餌を付けてすぐさま続けて投入した。
風速14mでもヒラメ連発
ヒラメをモノにしたからには、次はカサゴやハタが釣りたい! 欲張りがモノを言ってか、またまたアタリがやってきた。
今度は、竿先が少しずつ締め込まれていき、それと共に魚の重量感が竿先を通して徐々に伝わってきた。一際、竿先が大きく入るのを待って、体全体で竿を立てていくと、ズシリとした手応えが。
「よし、乗ったぁ。ヒット!」
激しく抵抗し、水面を割ったのはまたしてもヒラメだ。今度は、1キロほどの少々小さめなサイズ。それでも、立て続けに2枚をものにして、顔がほころぶ。
「2度あることは3度ある」というが、まさにその通り。程なくして1.8キロの3枚目もモノにしてしまった。
実は、海の状態は決して良くなかった。後に船長が伝えてくれたところによれば、最高14mもの風が吹いていたという。幸い、陸から吹く北寄りの風で、早上がりを強いられることはなかったが、決して釣りやすいコンディションではなかった。この悪コンディションの中で、立て続けにヒラメが食ってきたのには、運も味方していたといえるだろう。
「ドカン!」に注意
丹念に潮回りを繰り返してくれる船長。流すたびに船中そこかしこで、アタリがやってくる。仲間には青物と思われるバラシ、良型のヒラメと思われるバラシ…報われない投入もしばしばあった。これが獲れていたら、今回のレポは凄いことになっていたはずだ。
と、ついに我が愛竿にも「ドカン」のアタリが!
推測するに良型のマハタだったはず。というのも、姿を拝める寸前にハリスをプッツリ切り裂き、去っていったのだ。アディオース。
しかし、どうにもおかしい。ここのところ好調に釣れていたカサゴが、さっぱり顔を見せてくれない。前半を終わって、1~1.8キロのヒラメが船中5枚+バラシのみ。はて、どうしたものか?
実は、前日より、水温が2度も上がっていた。しかも、時化前、カサゴが好調に口を使った折には、更に水温が低かったとの話。
「突然の水温上昇で、カサゴは口を使わなくなったみたいだよね。その変わり、差してきた水温の高い潮にイワシが入っていたものだから、それを追って食うヒラメの方は好調に口を使ったみたいだよね」と、後に第一北山丸の若船長(北山茂樹船長)が語ってくれた。
後半の潮で根魚ヒートアップ
さて、後半戦。何とも奇妙な引き込みで魚信到来! 大きなサバでも食ったか? はたまたイナダでも?と思ったが、これはこれは嬉しいゲストが登場した。なんと、生きたクラリネットのような「アカヤガラ」が釣れてしまった。体長は90センチほどと小振りながら、初めての釣果に心も躍った。
続いて、トルクフルな引き込みで魚信到来!! ヒラメにしては、竿先を大きく叩き、時折訪れる突然の突っ込みも重量感に満ちていた。ハタの類と確信してリーリング。予想的中! 本日の第1本命「マハタ」だ。サイズは、1キロ、40センチ弱と小振りなモノの、やっとこさ根魚の顔が見られて、ホッと息をついた。
後半の潮で、ようやく口を使い出した根魚達。決して積極的ではなかったが、32センチのデカカサゴや35センチ程のアカハタも船中顔を見せてくれて、何とか根魚五目の様相を留めるうちに、沖揚がりとなった。

○ 当日のタックル/仕掛け

○ イワシの泳がせは期間限定
残念ながら、洲崎エリアでの活きイワシを使った釣りは、4月いっぱいにて終了し、11月末まで禁漁となる。しかしながら、5~6月はカサゴ釣りのピーク。胴付き2本針に冷凍イワシやサバの切り身などを使用して継続して釣行可能だ。
カサゴ狙いならば、活き餌を使用するよりも、むしろデッドベイトを使用して釣った方が、釣果は伸びる。また、当地ではイサキも目下好調な上、今後はエビ餌の真鯛釣りも活況を呈す。釣り物にかかわらず、今後もこのエリアからは目が離せない。
○ 桶のイワシは、2~3匹
イワシは、船の生け簀にストックされており、使用する分だけを釣り人各自が釣り座に運ぶシステムだ。用意された釣り座の桶には、2~3匹だけ泳がせておき、無くなった都度取りに行くと良い。むやみに沢山泳がせていると、イワシは弱ってしまう。この釣りでは、餌は命。大切に取り扱ってもらいたい。
○ライトタックルで楽しむ
今回使用したタックルは、いわゆるライトタックル。ロッドはベイジギング用のモノで、いろんな釣りに多用している。
ここ「沖釣りキング」にて過去、レポートした釣行だけでも、金谷のアジ、平塚のライトアマダイ、観音崎のイワシタチウオ、布良沖のライト根魚などなど、様々な釣りで活躍してくれている1本だ。
リールは、小型の両軸リール。今回はシマノのバイオクラフトにPE1.5号を200m巻いた物を使用。一日手持ちで釣っていても楽チンなばかりでなく、釣趣も非常に良い。ノーマルに揃えれば、通常のヒラメタックルなどがオススメだろうが、一日を存分に楽しむためにも、こんなライトタックルをオススメしたい。

やっぱりエンガワ!
さて、今回の釣果の「ヒラメ」。帰宅して早速定番の「刺身」でいただいた。透き通った白身は、まさに絶品で、紅葉おろし&小ネギを絡め、ポン酢に泳がせてから口に運べば、舌が小躍りしてお酒がすすむ。言わずと知れた「エンガワ」は、饒舌な口も黙る生魚の宝石。シコシコして、噛めば噛むほど旨みと脂が口の中でほとばしった。
個人的には、ヒラメの刺身には、冷たい芋焼酎の水割りを用意し、ヒラメの煮付けも一品添えたい。これに、この時期の肴の代表格「空豆」なども一緒に食卓に並べれば、ちょっとした居酒屋気分が自宅でも味わえる筈だ。まさに釣り人ならではの贅沢!


























