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2008年3月20日(木)
【特集】下田発・新島沖「深場釣りで夢見る、絶品トロキンメ」
初挑戦の深場釣り。ミスはあれどその醍醐味を堪能しました!(リポーター/とく)
| 2008年 3月16日(日) | |
| 晴れ 凪のち南西風 | |
| 下田須崎 番匠高宮丸 | |
| キンメダイ | |
| イカ短冊 鮭皮短冊 | |
| 利島~新島沖 水深300~550m |
絶品トロキンメに膨らむ想い
いつぞやの飲み会、釣り仲間が持ち込んだ、新島沖合の深場で釣ってきたというキンメ。
一口食べてみると・・・旨い! 口の中で脂がとろける。今まで食べてきたキンメとはまるで別の魚だ。
それをきっかけに、トロキンメを釣ってみたいとの思いは大きくなっていった。とは言うものの、漁師仕様の仕掛けに、ヘビーな釣り竿とリール。沖釣りを始めて4年目の、まだまだ初心者である私に“深場釣り”は無縁の世界だと二の足を踏んでいた。
そんな私が、一丁行ってみるか!とチャレンジを決意したのは、釣り仲間からの一通のお誘いメールだった。
「新島キンメを企てております。 よろしかったらご一緒しませんか?
道具のレンタルや仕掛けの手配もできる宿です(有料ですが、他の船宿と比べると格安)。
また、初めてでしたら、1つの道具を2人で使う事もできますので(料金1人分だけ)、お子様もご一緒できますよ」
お子様連れもOK?! 意外に敷居も低そうだ。まだ、寒かったため、残念ながらお子様は留守番となったが、私は期待に胸をふくらませ、下田へと向かった。
番屋で仮眠し、いざ出船!深場釣りの心得とは?
当日、下田須崎港に着いた我々は、番屋と呼ばれる休憩所で出船時刻まで仮眠。船乗り場に向かったのは朝の4時、出船は5時であった。
道中、深場に手慣れた仲間からアドバイスをもらう。
「仕掛けを巻いてある冶具のステ糸と元糸を注意深くほどき、仕掛けに絡まないようセットすること」
「リールの水深計は投入前に確認し、リセットすること」
「鉄筋オモリは投げ入れないで、そっと水の中につけてから手を離すこと」
「投入後の冶具から出る糸の向きを直線に保つこと」
また深場釣りの場合、全員が合わせての投入、巻き上げのため、1日に仕掛けを投入することのできる回数は8回程度とのことである。
緊張の一投目
片舷に7名が乗り込み最初に向かったのは、港を出て約1時間。小型ながら数が期待できる浅場の利島沖ポイント。浅場とはいえ、水深300m!ここで2回投入を行うとのことだ。
用意してもらった、船長自ら作っているという船宿仕掛けを見てびっくり。針数はなんと25本である。
まだ夜が明けきらぬ朝6時、ミヨシから順番に投入が始まった。私も船長に手伝っていただきながら仕掛け投入。
すると、何とオモリ着底と同時に、竿先にガクガクと派手なアタリのシグナルが出た。そのままドラグを緩めて糸を送り出し、追い食いを待つ。
周りを見ると、皆、アタリが出ているようだ。あちこちから歓声が上がる。
その後、船長の指示でドラグをロックし、鉄筋オモリをあえて根掛かりさせ、捨て糸を切る。そして、ミヨシから順次巻き上げに入った。
さらに緊張の初・巻き上げ
ゆっくりと30分近くかかって巻き上げる。その途中も、竿先にアタリが感じられ、何尾釣れているのか、型はどうだろうかと、あれこれ想像が広がっていく。これが深場釣りの醍醐味であろうか?
先に巻き上げが終わったミヨシ側を見ると、ゾロゾロと鈴なりのようにキンメが釣れている。
そして、なんと私にもキンメが5枚で大興奮! 見れば、右隣のK女史は10枚掛けを達成だ!こんな調子で釣れ続くと、クーラーに入りきるだろうか、と早くもいらぬ心配をしている。
だが、そうそううまくは運ばない。日が昇った2投目は船中空振り。やはりキンメは暗いうちのほうが活性が高いのだろうか?
その後20分ほど移動し、大型狙いの新島沖ポイントに到着した。ここで3投目 の仕掛け(針数15本)を入れるが、なんとポイントは水深500m。糸フケもあってリールの水深計は600mを超す。
しかし、このポイントでもアタリが見られず、巻き上げを開始する。が、ここでトラブル発生。なんとあと30mを残すところで道糸が高切れを起こしてしまったのだ。
どうやら巻き上げ途中に何かの魚がアタックしてきて、道糸を切ったのではないかとの事である。
極意を忘れ、痛恨のミス!
ポイントを小移動した4投目。今回は良いポイントに当たったようで、着底し底立ちを取り直したと同時にアタリが出る。
しかも1投目の比ではない。大きくガタガタガタと竿先が震える。これはすごい。大型のキンメがゾロゾロに違いない! と、ほくそ笑む。
いよいよ巻き上げ開始。途中途中で竿先が大きく震え、否応がなく期待が高まる。
あと100m…50m…40m…先に巻き上げが終わった隣のD氏の仕掛けを見ると、ぷっくりとメタボなキンメが付いてる!凄いやと感心し、カメラを向けた時に「バチッ」という大きな音。
振り向くと、私のリールが空回りしている。一瞬、何が起きたか分からず頭の中はパニックに。なんでなんでなんで!? よく見ると、道糸がまたもや切れているではないか。
「あ、イケナイ!! リールの水深計をリセットしてなかった!」
つまり、電動リール的にはまだ30m道糸が残っていると考え、フルパワーで巻き取ろうとしたが、実際は仕掛け接続用大型サルカンに穂先が接触、その勢いで道糸とサルカンの結び目が切れてしまったのである。
「水深計のリセット!」 最初にリールの扱いのアドバイスをもらっていたのに!完全に身から出た錆。痛恨のミスである。船中、メタボなキンメダイがあちこち揚がっているのに……。悔やむに悔やみ切れず、唖然、呆然。自失状態である。
とは言え、まだチャンスはある。穂先が折れなかっただけでも良かったと気を取り直し、5投目の投入。
ここでは2枚のメタボなキンメを釣り揚げ。やっと一息。6投目もいいポイントに当たったようで、1.5キロ級のメタボなキンメがゾロゾロと船中を賑やかした。
出た?クロムツ?!
十分なキンメの顔を見たと考えた船長は、さらに大きくポイントを移動。
今度のポイントは、大型キンメはもちろんのことながら、大型クロムツもよく顔を出すという。
加えて、今回の7投目が最後の流しになるとアナウンスが入り、私も、ますます気合いが入ったのだが、結局、何もア
タリが出ず終了となってしまった。
船中、残念ながらクロムツはあがらなかったが、左隣のD氏の道糸が沖合に流れ、なんと大型のアコウ(2.6キロ)がポッカリと浮いてきた! D氏にタメ息と羨望の眼差しが注がれる中、沖揚がりを迎えたのであった。
深場釣りの魅力
深場釣りに魅力を感じるためには、どれだけ自分の中でイマジネーションを膨らませることができるかが必要だと思った。
今回の浅場ポイントでも水深約300m。ここで魚を釣るということを想像してみよう。
東京タワー(333m)や横浜ランドマークタワー(295.8m)のてっぺんに2m程度の間隔で横並びに座った7人が、同時に釣り糸を垂らし、地上にいるたかだか50センチの魚を狙うと言うことである。
そんな過酷な環境の中、釣り糸を通じてのシグナルを感じ取って一喜一憂し、海の底でどのようなことが起きているか、どんな魚が掛かったのか。想像するだけでワクワクするではないか!

船長によると、4月から6月にかけてが絶好のシーズン。これは、ちょうどそのころにキンメダイが産卵期を迎えるためで、3キロ級の大型が顔を出すとのことである。

○番屋(休憩所)
番匠高宮丸では無料の休憩所が用意されている。早く着きすぎた場合でも自由 に使うことができ、仮眠をとるための設備もある。出船までの時間、ゆっくりと休憩をとろう。
そしてもちろん、リーズナブルで親切丁寧な船宿さんだったことは言うまでもない! <MAP>
○絶品、ワサビ漬け
下田からの帰り、河津へ寄り道してはいかがだろうか。「わさびのかわづ屋 <MAP>」では、フレッシュなワサビ漬けをその場で小分けして販売してくれる。また、生わさびも分けてもらえるので、キンメダイの刺身と抜群の相性を楽しむことができる。

























