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2008年1月11日(金)
【突撃】観音崎沖「繊細な冬のタチウオ獲得大作戦」
繊細な冬太刀は十分な準備と誘い、アワセの技アリで勝負!(リポーター/ぐり)
| 2008年 1月 3日(木) | |
| 晴れ 長潮 波0.5m | |
| 東京湾神奈川 川崎桜橋 中山丸 | |
| タチウオ | |
| サバ、ソーダガツオの切り身 | |
| 東京湾 観音崎沖 |
今年も皆様と一緒に良い釣りが出来ます事を願いつつ、沖釣りにボート釣りに頑張りたいと思いますので宜しくお願い致します。
今年を占う初戦、選んだ釣物はタチウオです。<ボート侍>の常連なのに乗合? と思われるかも知れませんが、タチウオはイカ類と並んで僕の最も好む釣物のひとつ。厳冬期に東京湾の観音崎から浦賀航路周りで模様が出る年は、タチウオのロングランが確定した証拠。そしてなにより脂ノリノリの良型が揃うのも冬太刀の魅力です。
冬太刀ならではの繊細な駆け引きと、強い引き、最高の味覚を求めて仲間達と行って来ました。
この日はイカ船に予約が無いのでタチウオ2隻出しとのこと。仲間達と相談して大艫を独占できる5号船を選択しました。新造船の6号船と併せ20名程度の乗船、1隻に10名片舷5名ですからゆったり間隔の大名釣行です。予約者全員揃ったので、定刻より少し早い6時50分に港を後にしました。
観音崎周りへは、およそ40分程の航程、仲間達と大艫に集まってお神酒で乾杯です。
快晴の空に湾岸の工場群煙突から立ち上る煙もほぼ垂直と、最高のコンディション! 横浜の向こうに望む富士山も麓まで雪を湛えくっきりと見え、新年早々縁起良いことこの上ありません。
やがて観音崎が見えて来ました。タチウオ船団が既に形成され、航路寄りに固まっています。ばらけた船団はまだ群れの密度が薄い事を示しています。活性があがり群れが固まりだすと、隣の船と接触するほどで、他船客とのオマツリや、船同士の接触で竿を折る事もある程です。
夏の動に対し静の冬 こだわりタックル
今回は冬のタチウオ対策として、いくつか秘策を練って来ました。
冬のタチウオ、特に低活性時は餌をくわえた時の違和感で餌を離したり、喰い込まない事も多く、アタリはあるけど掛からない、掛けられない・・・そんな駆け引きから難しいと敬遠される事も多いのです。でも反対に繊細な駆け引きを制し、フッキングさせた時の快感にはたまらないものがあります。
餌をくわえた際の違和感を出来るだけ排除すべく、今回は長くて柔らかめの竿を使用。用意したのは2.7mのヒラメ竿、錘は80号と少し過負荷気味に使います。
天秤も大きく柔らかめ、仕掛けはソフトフロロ6号を3mの一本針としました。チモトは蛍光チューブを5cm程にカットして被せます。針は大きめのタチウオ針2/0号を使用します。
餌にもこだわる サバは釣りたてが一番
基本の餌はサバの切り身になりますが、新鮮な程良いのは言うまでもありません。冷凍より生、生より釣りたてのサバの方が、よりアピールが強くなります。
餌釣りをメインにしている船宿で配られるサバの切り身は、冷凍や塩漬けの場合が多く、自分で鮮度の良いサバや色々な特餌を持ち込むのは、タチウオファンの中では常識となっています。もちろん釣りたてのサバが一番。包丁とまな板は持参した方が良いでしょう。
今回用意した餌は、ゴマサバと丸ソーダを冷凍したもの。
ポイントに向かう船上、半解凍状態で切り身にします。幅は約1cm、長さは針の長さの倍を目安にします。身は出来るだけ薄く削ぎ、厚みを均一に切ります。最初に切れ込みを入れてから、りんごの皮を剥く様に薄く削いで切り分けます。
付け方は縫い刺しが基本、皮目から針を刺し返して二度、更に返して三度刺し、こき上げてチモトのケンで止めます。タチウオ針は餌のズレ防止にチモトにケンが付いた針があります。
垂らしは基本的に針長と同じ位として、低活性時は長めに高活性時には短めにします。アシストフックは餌の動きが悪くなるので僕は使用しません。
いよいよ実釣 喰い棚をみつけよう
船団に混じり反応を探りつつ潮廻りをして、いよいよ開始の合図が出ました。水深は80m程度、反応は底から5~20mとのアナウンスです。底立取って喰い棚を見つける為に、電動の微速巻き上げで様子を見ます。
タチウオの場合、反応の出た棚と、アタリの出る喰い棚にズレが出る事があります。これは、餌を見つけてもすぐには食いつかず、ある程度追尾してからついばむ事が多いからだと思われます。
さらにこの喰い棚は、群れが同じ場合、ごく狭い泳層に偏る傾向があり、その日の喰い棚を見付ける事がその日の釣果を大きく左右します。
第1投目からカウンターが60mを切ったあたりで早速アタリが出ました。竿をキーパーから外して巻き上げを止め様子を見ます。するとググッと入りました!一呼吸置いて大きくアワセを入れると、グーンと乗った感触です。
電動の巻上げを高速にして一気に巻き上げます。意外とすんなり上がって来たのは、本命ながら指2本という極細サイズ。初物ということもあり、写真を撮ってリリースとしました。まずは一本、ボウズは無くなり一安心ですが、オカズ分を確保しなければ。
餌を替え素早く投入、先程の喰い棚少し下から再度微速巻きをします。するとまたまたカウンター58mでアタリ、ハリスが3mですから喰い棚は60mジャスト。しかし今度はじっと待っていても一向に喰い込む気配がありません。
そこで竿先を目の高さ迄じわっと上げ魚が付いて来る事を確認、そこから一気に竿先が水中に没するまで下げ、3カウントで身体が仰け反る程の大アワセをくれます!確かな手応えとバットから曲がる竿は、確実なフッキングと最初より魚が大きいことを確信します。
この駆け引きを制した瞬間がなんとも言えない快感です! しかもタチウオの引きが半端じゃない! 高速で巻き上げるも途中何度がドラグが滑る程です。取り込んだのは指4本の良型! このサイズなら数本獲れれば食べるには十分。
魚が掛かってからの巻き上げ速度を、高速にするのは不思議に思うかも知れませんが、タチウオの場合非常に歯が鋭利で、遊ばせたりして隣と絡み道糸等を噛むと、PEラインと言えど簡単に切れてしまいます。がっちり針掛かりすればハリス切れの心配はほとんどありませんから、高速巻上げと素早い取り込みはマナー上でも常識と言えます。同じく玉網もその歯で切れてしまい使うのは稀なので、魚が大きくても抜き上げが基本と覚えておきましょう!
そしてまたまた同じ棚でもう一本、これも誘い落としからのアワセ。その後しばらく船内沈黙し、潮廻り。
船団も固まり、さあ本番! しかし渋い!
なかなか反応に乗り切れず静かな船内が続いていましたが、11時近くになって時合いがやって来ました。ミヨシ側のジグチームもヒットが続いています。
気が付くと船団はより一層固まり、隣の船の客さんともオマツリする始末です。これは魚が固まり活性も上がって来た証拠、さあこれからが本番!!
しかし餌に出るアタリは活性に反比例してどんどん小さくなります。いやアタリが出ているだけましなのかも知れません。でも獲れれば型はどんどん良くなってゆくので、これは良型ほど警戒心が高く、派手な食い込みはしないからだと考えられます。
お昼頃まで入喰いとはいきませんが、ポツポツ追加でツ抜け達成!でもここからが激渋タイムの始まりでした。
アタリの出る喰い棚は底付近に集中、誘いにも中々喰い込まずアワセの空振りも多くなってきました。仕舞いにはマルイカのモタレの如く、竿先に出る変化はとても魚とは思えません。喰い込みを促す誘いも落とし込み、揺すり、放置と手を尽くし、何とか5本を追加して沖上がりの時間を迎えました。
船長の集計によるとジギングで11本が1名の他は皆一桁との事で、15本は立派な竿頭!!久々にパターンに嵌った納得の1日となりました。
ポイントは誘いとアワセ
厳冬期のタチウオは、1日船で平均して10本獲れればよいほうです。群れが散発して活性が上がらず、警戒心が強いからと推測されます。
小さな群れ同士が遭遇し固まって大きな群れになると、活性が上がり比較的容易に喰い込む事もありますが、渋いからこその楽しみもあります!それにこの時期は型も平均に良く、脂も乗っていますから是非トライしてみて下さい。
まずはアタリの出る喰い棚を探り当てるのが命題ですが、仲間同士での釣行なら声掛け合って棚を教えあえば、比較的容易に探れます。
アタリが出て始めてガチンコ勝負が始まります。最初のアタリはタチウオが餌の端を咥えただけの場合が殆どです。これを喰い込ませなければフッキングには至りません。
僕が多用する誘いは、誘い落としと言われる技・・・餌を咥えたのを確認しつつ、一気に錘を落とし込んでテンションを抜きます。そして咥えなおすタイムを想定してカウント、大アワセを入れる訳です。タイムは3秒を基本に低活性時は少し長めにします、高活性時は同じ3秒で。
タチウオは咥え直しから餌を吸い込む時、殆どの場合針先は喉奥迄達しています。大きなアワセは針を喉から引きずりだし、しっかり顎に掛ける必要があるからです。同行した方なら僕のアワセが如何に大きいか解ると思います、なんせ空振りすると後ろにひっくり返る程ですから・・・。
取り込んだタチウオ半数以上のエラが飛び出ていた事からも、吸い込んだ針をアワセで引きずり出す様子が確認できます。アワセが甘いとハリスが噛まれて切れたり、顎にしっかり刺さらず取り込み時のスッポ抜けも頻発します。
他の誘いパターンとしては餌を咥えた状態での揺すり、逃げる小魚を演出したり、喰い込むまで放置、ゆっくりゆっくり上へ誘い上げるパターンもあります。いずれも本アタリ後のアワセはしっかり入れてください。

○タチウオのタックル/仕掛け、つり方は こちら


中山丸の紹介
〇中山丸は基本的に予約乗合なので、事前の予約が必要ですが、当日も定員に達していなければ飛び込み乗船が可能です。但しその場合は、電話で出船の可否や、時間を確認してからの釣行をお勧めします。
〇中山丸の場合、タチウオは本来ルアー船での出船なので付け餌は付いていませんが、餌持参なら同船も可能です。氷は付いてます、バッテリー電源あり。
〇座席取りは桟橋通路ドア前に、クーラーボックスを置くのがローカルルール。



















