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2007年11月13日(火)
【速報】大磯「季節限定!中深場の曲者アカカマスと真剣勝負だ!」
クセを知って超高級食材をゲット!上級テクニックを伝授します(リポーター/まるかつ)
| 2007年11月8日(木) | |
| 晴れ | |
| 相模湾 大磯港 恒丸 | |
| アカカマス | |
| サバ短 | |
| 瀬の海(せのうみ) |
仕掛けは胴突き3本バリにオモリ120号、ムツやカサゴを釣るようなイメージで臨んだら痛い目に会ってしまう、今回はそんな難しい釣りだ。
仕掛け捌きやエサ付けは中深場の根魚テクニック、それにカワハギのアタリの取り方と、なかなか食い込まないタチウオの誘いをミックスしたような奥深い釣りなのだ。もちろん置き竿や向こうアワセはダメ、一日竿を持って120m先の相手と対峙する事が要求される。
しかし、これが面白いったらありゃしない。
相模湾では、夏から秋にかけて浅場でコマセを使わずに、サビキ仕掛けを使うカマス釣りが開幕する。これは「ヤマトカマス(別名ミズカマス)」という種類で、やや水っぽい肉質の為か比較的安価で干物などに加工されて流通する。
そして晩秋から初冬にかけて、ごく一部の船宿が期間限定で乗合船を出すのが今回のターゲット『アカカマス』だ。カマス科に属する魚は10種類以上あるが、代表的なのはこの2種類。しかし、釣り方はもちろん食味も全く別物、アカカマス(別名本カマス)は、市場にはなかなか流通しない超高級食材と言っても良いほど美味なのである。
合図と共に即投入が肝
ポイントは大磯港の前、広大に広がる“瀬の海(せのうみ)”と呼ばれる好漁場だ。時期によって東側(江ノ島寄り)、真沖、西側(小田原寄り)とポイントが変わるが、ここの100~140mラインにアカカマスが群れを作る。泳ぎ回って小魚やイカなどを捕食するフィッシュイーターなので群れの移動は早い。
3本バリにサバ単をチョン掛けにし、順序良く船べりに並べておく。この時に糸の絡みに細心の注意を払っておく必要があるのだが、できるだけ障害物を足元から取り除き、自分の足で仕掛けの幹糸を踏んでいないかどうかチェックする事が大切。
船長が魚探とにらめっこしながら慎重に船を回し、「はい、やって~!」と合図が出たらオモリを自分の正面に投げ入れる。投入後は竿と糸が真っ直ぐになるように構え、スムーズに糸が出るように気を遣いたい。このあたりはイカ釣りと同じ要領だが、万が一出遅れた場合は、必ず遠めに仕掛けを投げ込むようにしないと左右とのオマツリは必至、マナーとして是非守りたいルールだ。
しかし、移動後の一投目は非常に確率が高いので、出遅れないようにする事が最重要ポイントだ。そのためには、船を止める為にバックへ入れた音の変化を聞き逃さず、オモリを持って立ち上がりスタンバイするくらいの気持ちを持たなくては、一人前とは言えない。
また、太すぎる道糸も沈みが遅く不利な上、オマツリの原因になるので、PE4号を目安にすると良いだろう。
早アワセ厳禁、誘いはバリエーション豊かに
タナは基本的に底付近、高く浮いても5m程度までなので、着底したら1mほど巻き上げてアタリを待つ。活性が高い時は着底前や同時にアタリが出ることもあるが、じっと待っていても魚は反応しないのでここから誘い動作に入る。
胴突仕掛けは引き上げる動作では幹糸とハリスが一直線になるが、竿先を下げる動作で離れエサがフワっと泳ぐような動きを見せる。この二つの動きを意識しながら、下げる動作を中心に大きく動かしたり、小刻みに動かしたり、段を付けたりフワフワさせたりとあらゆる動きをイメージしてカマスを誘惑するのである。
アタリは小さくコツッと出たりモゾモゾしたり食い上げたり、一気に引き込んだりと千変万化。基本的に即アワセをしてもまず針掛かりはしない。
アタリを察知したら一呼吸、場合によっては二呼吸待ってアワセを入れる。アワセずに釣れるということもほとんど無く、失敗した場合はエサが取られていると思ったほうが間違いない。つまり、エサは3個、最低でも3回のチャンスがあるということなのだ。
さっきまでアタリがあったのに全く無くなった場合や、周りが釣れているのにアタリが無い場合などは、迷わず巻き上げてエサと仕掛けのチェックをしたほうが賢明であろう。
特に活性が低い場合はアタリも小さく、エサを咥えてじっとしていることさえある。そんな時は大きく動かさず小さく上下させて食い気を誘い、じわっと重みを感じたところで聞き上げながら乗せるというテクニックが要求される。
口の構造を観察してみよう
釣り上げたカマスの口を良く見てみると判るが、鋭い歯が並んでいる。また、エサを一飲みにするようなタイプの魚と違い、口が大きく開かない構造になっている。そのためエサを咥えてカジカジと咬みながら捕食すると思われるのだ。このあたりはタチウオと共通点があるので誘い方・テクニックなど応用が可能だ。
口周りは硬いので、ハリ掛かりさせてしまえば比較的高速で巻き上げても問題ない。むしろ低速で巻き上げると、泳ぎ回ってオマツリを誘発したりするので気を付けたい。また、一番多いのは、水面まで巻き上げて取り込む際のバラシが。これは最後に糸を緩めることに起因するバラシなので、気を抜くことなく最後までテンションを張りながら、一気に船内に手繰り込む事が重要だ。
勝ったり負けたり。前半好調、後半渋々モードに
朝から11時頃までは移動のたびにアタリがあり、勝ったり(ハリ掛かり成功)負けたり(エサを取られる)を繰り返しながら、徐々に数を伸ばして行く。朝一こそ好活性で2本掛けを連発したりしたが、そうは続かないのがこの釣りだ。
周りからは、「クッソー!」「またやられた・・・」「やったー!」と悲喜こもごもの悲鳴や歓声が聞こえてくる。
終わってみれば、船中トップは20本超えながら、初めてのアカカマスに苦労した人は数本と大きく差が付き、奥の深さを思い知らされる結果となった。しかし、外道には立派なマアジにマサバ、おまけのシロムツなども混じり、極太は45cmを17本と、こちらは帰り道もニコニコだった。

○恒丸の看板メニューはアジで、こちらは周年狙う事ができるが、カマスは季節限定(10月後半~12月中旬)の特別メニューだ。魚の模様によっては何時終了宣言が出されるか判らないので、できるだけ早い釣行をお勧めする。
○恒丸では、到着順に釣り物の立て札前にクーラーを並べて順番を決めるシステムだ。船長・女将さんが到着してから順番に座席札を取り、料金を支払う。暗いうちに船に荷物を置いて場所取りをする危険もないので安心だ。しかし、人数が決まらないと最終的な座席位置が決まらないので、ロッドキーパーの取り付けは四隅でなければ最後に行いたい。
○外道には、型の良いアジやサバ、シロムツなどが釣れる。運良くサバが釣れたら、迷わず新鮮な短冊を作る事をお勧めしたい。船宿支給のエサは前日の新鮮なサバが配られる場合もあるが、基本は塩漬けのサバだからだ。切りたてのサバ短冊は、光り方も匂いも全く違うので釣果に確実に差が付く。美味なサバを締めサバや味噌煮で賞味したいのはヤマヤマだが、これは2匹目以降のお楽しみにしよう。
○エサを切る必要があるので、良く切れる包丁やナイフを持参する事も重要だ。エサは厚みが無い方がヒラヒラしてアピール度が高い。支給されたエサでも身が厚い場合はそぎ落として使った方が良い。また釣りたてのサバは身が硬く非常に切りにくいので、30分ほどクーラーの氷水に漬けてから切ると切り易くなる。この場合、決して血抜きをしない事(血の匂いが重要)。しかし自分のエサにする場合は、確実に血抜きする事が大切だ。
○カマスは肉質が柔らかく脂の乗りが良いので痛み易い、釣り上げたら必ず料理バサミでエラを切り、バケツの中で血抜きし早めにクーラーに入れる事。

料理のし甲斐がある素材
まずお勧めしたいのは、刺身と皮付きを炙った刺身の食べ比べ。そしてはずせないのが、頭と中骨と昆布で作った潮汁だ。次に天ぷら、塩焼きは脂が乗ってジューシーだがフワッと口に広がる感触が秀逸。そして数が釣れた場合は是非とも寿司(握り、押し寿司、棒寿司)や干物作りに挑戦してもらいたい。酢飯との相性も抜群だし、塩が熟成させた開きの焼きたては買ったものとは比較にならない。
もちろん旨みの強い白身なのでしゃぶしゃぶも捨てがたいし、さまざまな創作料理にも向く素材だ。
氷を忘れずに
大磯港の船宿は氷付きではないので注意が必要だ。しかし、乗船場の近くに市場があり、そこで氷を購入する事ができる。大400円小200円なので、クーラーの大きさに合わせて忘れずに事前購入する事。出船間際に慌てて乗船し、沖へ出てから氷が配られないことに唖然とした釣り人を何回か目撃した事があるので注意しよう。
また、帰港後追加の氷が欲しい場合は、市場内に氷の自動販売機があり購入可能だ。
公衆トイレ
出船前に用を済ませたいと思っても、駐車場や船宿受付付近にはトイレは無い。船が接岸していれば利用可能だが、早めに到着した場合などは困ってしまう。そんな場合は、駐車場入り口を出て左手を見ると西湘バイパス高架の下に大きな公衆トイレを発見できるはずだ。
男女別の立派な作りなので安心して利用ができるだろう、但しペーパーは無いので用意の事。


















