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2010年11月 2日(火)

【ゆるゆる釣り部】外房流のカニ網でのヒラツメガニ釣り
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オリジナルのカニ網を使った外房流のヒラツメガニ釣りを習ってきた


 外房でカニが釣れているらしい

千葉県の外房に位置する白子町にある森川漁網店という、その名の通り漁で使う網全般を扱っているお店の主人と、投網の体験取材で知り合ったのだが、そのアミーゴ(網屋だけに)から「今年はカニが釣れていますよ!」という謎の電話がきた。

なんでもお店近くの海岸で、ヒラツメガニ(地元ではマルガニとかホンダガニとかエッチガニとかいろいろな名前で呼ばれている)というカニが豊漁らしい。森川漁網店オリジナルのカニ網を使って砂浜で釣るのだという。

防波堤などからカニ網を使った投げ釣りでワタリガニなどを釣るというのは知識として知っていたが、外房では全然イメージと違う釣りがおこなわれていたのだった。


カニ
森川漁網店 〒299-4213 千葉県長生郡白子町八斗2088
問い合わせは、m.2026アットマークcrux.ocn.ne.jp
※アットマークを@に変えてください。


カニ
地引網や投網を買いたいところだけれど、
とりあえずカニ網くーださい。


 竿を使わない外房流のカニ釣り

森川漁網店で釣り具屋で見るのとはだいぶ違う特大サイズのカニ網を購入し、そのまま店主に付き合ってもらって近くの海岸へとやってきた。

ここでのカニ釣りは竿を使わないらしいのだが、なんとなく釣竿がないと落ち着かないので私は持ってきている。


カニ
右が森川さん。左は共通の友人で田舎暮らし満喫中のカズさん


やってきた場所は「この世の果て」みたいな人ひとりいない海岸で、こんな波しぶきが飛ぶ荒海で竿も使わずにどうやったらカニがとれるのか見当もつかない。


カニ
映画のロケとかできそうだな。


カニ網というのは一番上にオモリがあって、その下に小さなエサを入れるネットと、モジャモジャした網で構成された仕掛けである。餌の匂いに寄ってきたカニが網に引っ掛かって逃げられなくなったところを引き上げるという、「本当にそんなのでとれるのかよ」と思わずにいられない仕掛けだ。


カニ
私と同じくカニ釣り初挑戦のカズさんも怪しがる謎の仕掛け。


普通に釣り具屋で売っているものは、竿で投げる前提なのでだいたいオモリ20号前後だが、森川漁網店の特製網はオモリ60号。網の大きさも二回りは大きい。なるほど、こりゃ竿では投げられないな。


カニ
餌は買ってきたサンマと投網で採れたボラ。
イカやカツオのアラでもOK。ようするになんでもいいらしい。


網の一番上にロープを結び、その長さを100メートルほど準備する。ロープをなにかに巻きつけたりせず、ただ輪にして手におさめていく辺りが本職の網屋らしくてかっこいい。私がやったらすぐ絡みそうだ。


カニ
これが絡みそうで絡まないんだ。でも私がやるときっと絡むんだ。


そして準備ができたら、波打ち際までいって、ポーンと網を投げる。その飛距離は僅か2メートル。これで本当にカニが釣れるのだろうか。


カニ
そこに投げてカニがとれる訳ないじゃないと思うでしょ。


ここでポイントとなるのが潮の向き。外房のカニ網は基本に下げ潮の時間帯にやるものだそうで、投げたカニ網は波にさらわれてみるみるうちに海へと引きずり込まれていく。

さらにこの場所は素人にはまったくわからないのだが離岸流が流れている絶好のポイントなのだそうだ。


カニ
自然と網が引っ張られていくのが不思議。


糸が100メートル全部でたところで、カニが掛かるのを数十分は待つのかと思ったら、「はい、もう引き上げて大丈夫です」という意外な号令。どうやらカニは網が流されている間に寄ってきて引っ掛かってしまうものらしい。

なるほど、波打ち際から糸の長さ分の沖合100メートル、網を流すことによって、点ではなく線で効率よく狙うことができるのか。


 本当に釣れているカニ

ズリズリと上がってきた網をみてみると、なんといきなりの大漁。夜の方が捕れるという話なのであまり期待はしていなかったのだが、5匹も網にかかっていた。すごいぞカニ網。


カニ
引っ掛かるのはゴミくらいと思うでしょ。


カニ
カニが冗談みたいにたくさん捕れたんだな。
磁石で砂鉄を集めるかの如く、簡単に捕れてしまうカニ。


カニ
甲羅に輝くHのマーク。ホンダガニと呼ばれる所以だね。


大きさはそれほどではないけれど、短時間にこれだけカニが捕れて興奮しない訳がない。しかもこんな謎だらけの仕掛けで。カニ網というと何個か用意して投げて待って捕るイメージだったが、これなら一人一個の網で十分楽しめる。


カニ
二回目はモクズガニまで掛かっていた。すごいぞカニ網。


カニ
捕るのは簡単だけれど、外すのがちょっと面倒くさいかな。
伊勢海老の刺し網漁気分。


 釣竿を使ってやってみます

外房流のカニ網の使い方がわかったところで私もチャレンジ。やり方はちょっとアレンジさせていただき、一応釣り情報サイトの取材らしく、投げ竿とリールを使ってやってみることにした。


カニ
リールはPE3号が巻いてあります。
本気モードのカッパを着ているのは、船釣りをしにきたけれど、
風で出船しなかったからカニを釣っているため。


竿を使うといっても、竿の弾力で投げようとするとまず間違いなく竿が折れるので、竿は縮めた状態のままリールのベイルを返して、手でポーンと網を投げる。糸が細いのでそこそこ飛んでくれる。あとはそのまま波に引っ張られるまま糸を出していく。リールを使うことで糸が絡むことがない。


カニ
強風のバカヤロー!
ショウサイフグ釣らせろー!


カニ
「リールを使わなくても、ペットボトルに巻けば大丈夫ですよ」だって。


網がうまいこと流れに乗って100メートルくらい沖まで流されたら、リールを巻いて網を回収する。この際、普通にリールを巻くと手が疲れてしまうので、竿を団旗気分で持って陸側に歩いて網を引っ張っていき、戻る際に巻くという「応援団風ポンピング方式」を採用してみた。


カニ
気分は応援団。網を引けー!


カニ
前に進みながらリールを巻くのだ。前進!


カニ
はい、釣れたー!


竿を使っている意味があるんだかないんだかわからないやり方だが、一発で無事に3匹のカニをゲット。砂浜をうろうろしているだけでカニが捕れるなんて最高だ。

この日は一時間くらいしかやらなかったけれど、それでも30匹以上のヒラツメガニやモクズガニを捕ることができた。夕飯には十分の量である。

このカニは年中捕れるそうだが、数多く捕れるのは秋か春らしい。ポイントは下げ潮の時間帯を狙うこと。

食べ方は大きいものは茹でるか蒸すのがおすすめで、小さいものは味噌汁やから揚げなどでいただけるそうだ。ヒラツメガニのカニ味噌はちょっと味が濃すぎる感があるので、好みが分かれるかもね。

これが釣りなのかといわれると微妙なところがありますが、とにかく楽しい時間でした。


カニ
短時間で驚きの釣果。


カニ
蒸したヒラツメガニは身が柔らかいので、チュウチュウ吸う感じでいただく。
ちょっと蒸しすぎたかな。


カニ
甲羅をはずしてエラをとり、酒や醤油に漬けて、小麦粉をまぶしてから揚げに。
ちょっと硬いけれど、ワイルド派なら殻ごとバリバリいけます。


文・写真:玉置豊

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