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つり通信

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2009年3月 7日(土)

【スペシャル】北海道・函館湾沖堤「北限のクロダイを求めて1」
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今年は水温が高めで9℃。朝の気温もマイナス3℃とやや高め?

早朝の気温はマイナス7度。長い本堤の彼方に函館山がシルエットとなって浮かび上がった
早朝の気温はマイナス7度。長い本堤の彼方に函館山がシルエットとなって浮かび上がった

Tsuri_ico01釣行日 2009年1月17日(土)~18日(日)
Tsuri_ico02天候 曇りときどき雪 北西の風~北東の風
Tsuri_ico03状況 小潮 流れ落ち着かず 波少々 水温8.5℃
Tsuri_ico04狙い 北限クロダイ
Tsuri_ico05エサ

付けエサ 加工オキアミ
コマセ オキアミ6kg、配合エサ3袋

Tsuri_ico06港/船 函館若松埠頭 長良(ちょうりょう)丸
090-8270-2135(船長:福井良宏)
Tsuri_ico07交通

函館駅→国道5号線(海岸通り)→若松埠頭(海岸町潮だまり)

Tsuri_ico08釣り場

函館 沖堤 赤灯ハナレ

pisces 釣り人/文 ミチロウ

P_001_2 クロダイの北限はどこか?

身近な魚。どこにでもいる魚。それでいて野性を秘め、荒武者を思わせる凛々しい姿をした魚。
メジナと並び、ウキフカセ釣りの人気ターゲットであるクロダイは、あえて遠出しなくても大型と遭遇できる魚だ。

大衆のヒーロー的存在だが、性格はややこしい。
繊細なクセに脳天気。朝の第一投で呆気なく釣れるかと思えば、姿が見えるのにつけエサには見向きもしないことがある。諦めかけた頃にウキが沈むから油断もできない!

繰り返しになるが
どこにでもいる。誰でも狙える。それがクロダイの魅力である。
ただ、親潮の影響が強い東北の太平洋沿岸北部、三陸海岸から下北半島の大間にかけては極端に生息数が少ない。津軽海峡を渡った北海道沿岸では、その数はさらに激減する。


分布域は「北海道南部以南」とされているが、現在までのところ、函館湾周辺以外ではまとまった釣果が確認されていない。タイに似た魚が漁師の網に入った。投げ釣りの仕掛けに銀色の魚が掛かった。誰かが釣ったらしい。そんな情報が数年に一度、聞かれる程度だ。

暖流である対馬海流が津軽半島から津軽海峡へ入り込み、その分流が北上して函館湾に注ぐため、強大なワンド状の函館湾内には比較的温かい海水が溜まりやすいのかもしれない。それがクロダイの生息をサポートしているのだろう。

クロダイの致死水温は3.5℃とされているが、5℃を下回ると仮死状態になって、他のフィッシュイーターの餌食になる可能性が高い。
北海道沿岸部は冬になると水温が3℃前後になる場所が多く、これでは環境適応能力抜群のクロダイも簡単には生き残れない。

したがって、クロダイの北限は函館周辺というのが正しい。少なくとも北限のクロダイ釣り場が函館湾であることは間違いない。

ちなみに、メジナ(口太)の北限は北海道の松前小島周辺である。確認されているのは30cm前後までだが、良型の尾長らしき魚にハリスを切られた、というウワサもある。地球の温暖化は確実に進んでいるようだ。

冬場の実績が高い赤灯ハナレは右手の航路側と左手の沖向き、どちらも有望ポイントである
冬場の実績が高い赤灯ハナレは右手の航路側と左手の沖向き、どちらも有望ポイントである

P_001_2 意外に外道の多い北国の雪海

1月中旬、東北や北海道が猛吹雪に見舞われた数日後、私は防寒着とありったけのインナーを詰め込んだ大きなバッグを宅配便で送った。
荷物を受け取りにきた宅配業者が「北海道でスキーですか。いいですね」とうらやましがるので、「釣りですよ」と答えた。「冬の北海道へ釣りに行くんですか?」と、うらやましそうな笑顔が気の毒そうな顔に変わった。

北限のクロダイを求めて函館通いをはじめて10年以上になる。
最初は、北海道で結成された「高木塾」のメンバーから「道内でクロダイが釣れたという未確認情報があるのでぜひ」と誘われ、ノコノコ出掛けたのである。

だが、初夏に数ヵ所で試し釣りしてみたが反応はゼロ。30cmを超える巨大なウミタナゴ、50cmを超える巨大アイナメ、コマセに群がるホッケ、ハチガラ、ガヤ、ソイ、といった北国らしい魚は釣れたけれど、クロダイはかすりもしない。

数年後、今度は12月に函館湾を訪れた。
前日の試し釣りで地元の仲間がクロダイを1匹釣り上げていた。いると分かれば勘もひらめく。1日1匹ずつ、3日の日程で3匹の北限クロダイを仕留めた。
サイズは30cm前後だったが、これほど嬉しい釣果はない。

それから毎年2回、夏(7月が乗っ込み!)と冬に函館湾へ出掛けるようになった。
教えることもなくなったので「高木塾」は解散し、新たに「北磯研」というクラブが結成され、北海道と北東北を中心に釣行を重ねている。今回の釣行も「北磯研」の大会を兼ねた企画である。

今期は本堤との水道が好調。同じ釣り場なのに、毎年、釣れる場所が変わるから不思議だ
今期は本堤との水道が好調。同じ釣り場なのに、毎年、釣れる場所が変わるから不思議だ

P_001_2 無風で暖かい。それでも気温は零下5℃!

Hakodate

新千歳空港で「北磯研」メンバーと合流し、真新しい余白のような雪景色のなかを函館へ向かう。定宿となった長島旅館は函館山の麓にある。
宿に到着したのは夜8時近く。その日は軽めに杯を交わし、翌朝、まだ暗い函館の街を走り抜けて函館湾奥にある若松埠頭へ。

今回は私を含め、6名が冬の北限クロダイに挑む。
臥牛山の異名を持つ函館山がシルエットとなって、うっすらと青ざめた夜空に浮かぶ。山頂には電波塔の光、その右上には欠けはじめた半月。

雪に覆われた赤灯ハナレに渡り、ヘッドランプを頼りに仕掛けを作っているうちに明るくなった。
今期、好調だという本堤との水道に私を含めて3名、先端側の崩れ周辺に2名が陣取り、ほぼ中央に1名が入る。

車のヒーターで半解凍したオキアミを2枚、大急ぎで崩し、海水を注いで配合エサを混ぜる。気温は零下5℃。急がないとせっかく解かしたオキアミが凍ってしまうのだ。
オキアミにマルキユーのチヌパワー日本海1袋、チヌパワームギ半袋、メガミックスチヌ1袋をブレンドして、深ダナ&低水温という条件に対処する。
軽いコマセでは北限クロダイにアピールできない。

まずはコマセ作り。半解凍のオキアミが凍らないうちに素早く崩し、配合エサと混ぜ合わせる
まずはコマセ作り。半解凍のオキアミが凍らないうちに素早く崩し、配合エサと混ぜ合わせる

P_001_2 カン付き水中ウキ仕掛け、北限クロダイ仕様

Sikakezu

水深は平均すると8~13m。ウキ下は竿2本前後。私の仕掛けは図に示した通り。

 ○竿:ダイワ精工 GINRO 王牙0.6号-5.3m
 ○リール:ダイワ精工 銀狼LBD
 ○道糸:YGKよつあみ
 ○ハリス:YGKよつあみ 海藻ハリス 1.2号×4m
 ○針:ハヤブサ 鬼掛/底攻めチヌ(オレンジ、ブラウン)3~4号
 ○ウキ:道郎ウキ(M)5B、F-logic フォース(M)5B
 ○水中ウキ:改造カン付き水中ウキ マイナス3B、4B

1号オモリを使った移動仕掛けでもよいが、潮がふらつく堤防ではマイナス3B~4Bのカン付き水中ウキとガン玉で底潮を拾う作戦が有効。余浮力はハリスに打ったガン玉で微調整する。

気温がマイナスになる冬は中通しロッドを使えない。今回はGINRO王牙-0.6号と銀狼LBDのコンビで臨んだ
気温がマイナスになる冬は中通しロッドを使えない。今回はGINRO王牙-0.6号と銀狼LBDのコンビで臨んだ

P_001_2 反応がない。エサ取りがいない。

Syuuhen

付けエサはマルキユーの「くわせオキアミ・スーパーハードチヌ(L)」と「くわせオキアミスペシャル(L)」を用意した。
生オキアミは凍って刺せなくなるから、北限のクロダイ釣りには気温が低くても凍らない加工オキアミが必需品である。

堤防に沿って3点に打ったコマセの真ん中へ仕掛けを入れ、竿先を立てて遊動させながら追いコマセを撒く。
底層でコマセと付けエサがカンペキに同調しているはずなのだが、反応がない。

エサ取りの常連であるウスメバル、ウミタナゴ、アイナメ、ホッケ、ソイの反応もないまま、すでに4投目である。
水温は8.5℃。これでも例年よりやや高めだから、反応がないのが不思議である。
ウキ下を9mから10mへ。さらに11mへ。ポイントをやや沖へ。ガン玉を上にズリ上げてみたが結果は同じ。ズリ下げても同じ。

釣れ出すとキリがないホッケが寄らないのはラッキーだが、ウスメバルやソイもいないのは残念。とくにウスメバルは宿で唐揚げにしてもらい、頭から丸ごとバリバリと食べると抜群に美味しいから、実は密かに期待していたのだ。
過去には40cm級のマサバ、カジカ、サンマ、チカなども釣れたが、この日は無言。う~ん。

手袋の内側に忍ばせたカイロで指先を温めながら、ハリを太軸の底攻めチヌから中軸の層探りチヌに交換する。
大きめのオキアミをしっかりハリに刺して、帯状に巻いたコマセの先へ仕掛けを沈め、コマセの中へ引き戻す。
ウキがジワリと押さえ込まれた。ラインを張り気味にすると、そのままスルスルと海中へ沈んだ。

その2へつづく

沈黙を破って千歳稲田さんが竿をしならせた。本命か?
沈黙を破って千歳稲田さんが竿をしならせた。本命か?

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