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つり通信

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2009年12月11日(金)

【釣行記】秋田・男鹿半島「赤と黒が乱舞!北国の海へ その2」
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最近の男鹿はクロよりもアカの釣果が目立つ……らしいが果たして。

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Tsuri_ico06港/船:加茂漁港 大竹丸
Tsuri_ico08釣り場:男鹿半島 加茂 黒島&桜島

男鹿釣行の初日は船川沖堤で竿を出した。20~30cmのアジ多数、50cm前後のサワラ1尾、8cm(!)のマダイ1尾、25~42cmのクロダイ11尾という微妙な釣果だったが、とりあえず竿を出せただけでも幸運と言えるかもしれない。

冬の日本海は荒れる。窓を打つ雪交じりの風音を聞きながら宿で不安な夜を過ごし、朝早く起き出して地磯を目指すというのは、この時期の男鹿ではお馴染みのパターンである。

釣りは自然相手の遊び。天候には逆らえない。それをどう受け止め、旅先での時間をいかに楽しむかが遠征釣行を満喫するコツだ。私はどうやらシケ男らしいが、我が身の不幸を呪っても仕方ない。仲間たちと語り合うもよし、地磯へ出掛けるもよし、そういう時間が今では楽しい想い出となって記憶に残っている。

P_001_b シケ男、いよいよ男鹿磯へ!

朝になっても浜へ打ち寄せる波音は収まらなかったが、翌日はどうにか渡船できそうな雰囲気だった。青森からの仲間3人と地元秋田の釣り好き親子を加えた総勢8名の仲間が加茂漁港に集い、大竹丸に乗り込む。
大マダイが好調だという南側の磯は波を被っているため、数カ所に分かれて渡礁することになる。できれば同じ磯へ渡りたい。そんな気持ちを察知してか、船長は加茂エリア最北にある黒島という磯へ舳先を向けた。

ここは過去に何度か渡礁しており、良型のクロダイやマダイを釣ったこともある場所だ。さほど大きな島ではないが、ポイントは多く、仲間内なら8人でもどうにか竿を出せる。

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黒島はサラシに包まれていた

私は陸向きの先端に陣取り、いつも通りにウキ下竿1本半で探りを入れることにした。
男鹿磯のような深場で水深が分からないときは、最初のウキ下を竿1本半(約7m)に設定することが多い。クロダイの活性やエサ取りの状態、潮の動きなどを推理しやすいからである。まずは情報収集。そこから半日の釣りを組み立てていく。

P_001_b 竿先まで引き込むアタリがきた

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左右からのサラシと風に押され、ウキがズンズン流される。サラシとサラシがぶつかり合うあたりで足下に撒いたコマセと付けエサが同調するようにしてみたが、反応がない。
ウキ下を竿2本弱にして流れを探ってみる。これに小メバルが食いついてきた。日中の磯メバルは浮かない。底根のやや上でエサを拾うことが多いのである。それは寒クロダイのタナの目安でもあるから、おおよそのウキ下は決まった。

ウキ下を20cmずつ上げ下げしながら、刻々と変化する潮目を狙って仕掛けを遠投し、ポイントを探っていると道糸がグーンと張った。合わせると30cmほどのマダイである。
そこからは同サイズのマダイが立て続けにヒットした。クロダイはある程度サイズが揃う傾向が強いけれど、マダイは小型に交じって大型が飛びつくことが多い。油断は禁物。

25~35cmのマダイを釣り上げたあと、竿先まで引き込むアタリ。今度はやや良型のようだ。右側の根へ逃げ込もうとするマダイをチヌ竿を満月にして止める。やがてサラシのなかにピンク色の魚体が浮いた。
サイズは50cm。コバルトブルーのアイシャドー、体側に散りばめられたサファイアブルーの斑点が美しい。

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私にはマダイの50cm。この直後に寒クロの42cm

その後も30cm級のマダイは釣れるが、期待した大型は姿を見せない。やや手前のサラシのぶつかり合う地点に狙いを切り替えると、今度は40cm強のクロダイがヒットした。

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P_001_b マダイ仕掛けに50cm弱の寒クロが…

まずまずサイズのアカとクロを手にしたところで、島の中心にある高場へ腰掛け、安心しておにぎりをほおばる。

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北海道の笠原さんも先端で良型マダイをゲット

沖向きに入った北海道の稲田さんも35cm級のマダイをゲット。横手市の鈴木さんも40cm級のマダイを釣り上げた。北磯研会長の笠原さんには50cm弱の良型マダイ。青森の成田さんは細仕掛けでイナダを取り込み、新しいカメラ(キヤノンEOS7D!)を手にした青森の福田さんは写真撮影に忙しい。

私も周辺の景色や釣果の写真を撮り、気分転換を兼ねて戸賀向きの水道へ釣り座を移動した。
ここは以前、秋田の釣友が良型の寒クロを釣り上げた場所だ。しかし、サラシの状態が芳しくない。サラシは景気よく泡立つのだが、強さが一定せず、水道から払い出す流れを生み出していない。
ウキ下をめまぐるしく変えながらタナを探っても反応が乏しいようだ。

ふと背後に目を向けると、いつのまにかカメラを竿に持ち替えて磯際を探っていた福田さんが大型のクロダイを手にしているではないか。
「いやー、マダイ仕掛けなもんで呆気なかったなぁ。ちょっともったいないことをしました」
福田さんはマダイ釣りの名手。当日も大マダイ狙いに徹して3号ハリスを結んでいたのである。これには48cmの寒クロも抵抗のしようがない。

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青森の福田さんが釣り上げたクロダイは48cm!

P_001_b 夜の宴会も遠征釣行の楽しみだ

夜は寒クロとサワラの刺身、アジの叩き、きりたんぽ鍋などを肴にとりあえずビール、おつぎが寒クロの骨酒、さらに秋田と青森の銘酒、途中で焼酎のお湯割りも加わり、楽しい時間を過ごした。

ウキの話。道糸の話。ガン玉やハリの話。サラシの話。ラインコントロールやウキ下設定、合わせのタイミング、やり取り、取り込みの話。寒クロやマダイの話。メジナやイサキ、サケやカラフトマスの話。それからカメラの話。
いつまでも話は尽きない。
もちろん、釣りが目的ではあるが、遠征釣行の楽しみは夜の宴会のほうに重きが置かれる。磯に立つことだけが釣りではない。こういう時間もまた釣りなのだ。
部屋に戻ると風の音がした。明日はどこへ渡れるのだろうか。

P_001_b 悪条件を克服した執念の1尾に納得!

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翌朝、青森のメンバーは「春は津軽で待ってますよ」と手を振りながらひと足早く帰路に着いた。
最終日は北海道のメンバーと、ホームページの掲示板のやり取りで知り合った秋田の若い釣り人ふたりで沖磯を目指す。今日こそは南側の磯に渡礁して大マダイを……と意気込んだのだが、船長が「風が変わった」とつぶやいた。
無理をしてケガでもすれば、昨夜の楽しい時間までがフイになる。安全な場所で遊ぼう。我々は港を出てすぐの桜島へ渡礁した。

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最終日の桜島は冬の男鹿らしい光にあふれていた

桜島は地磯近くにある大きな島で、北西の季節風には強い。シケ男である私は、必然的にこの島に何度もお世話になっている。連日のように釣り人が竿を出す場所だから、エサ取りも常駐し、やや場荒れ気味である。
しかし、男鹿磯のマダイ記録が再更新されたのはこの島なのだ。幸運はどこで待っているかわからない。

北海道のメンバーは船着場、私と秋田の釣り人ふたりは先端に近い場所へ釣り座を構えた。予想通りフグや小アジが多く、付けエサがエサ取りエリアをすり抜けてポイントへ入ると20~30cmのチビマダイや40cm級のイナダが食いついてくる。
途中、スコールのような雨と強風に襲われた。急変する天候がいかにも冬の男鹿らしい景色を描き出す。マダイはどうにか40cmまでサイズアップしてくれた。こうなるとやはり寒クロの顔も見たい。私は狙いをサラシの下のカケ上がりに絞り込んで勝負をかける。

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桜島の食べ頃マダイ。ブルーの化粧が美しい

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帰る頃になって空は晴れ、海も穏やかになった

残り時間40分! 根掛かりしたようにウキがサラシの下に沈み、竿を通して段をつけるような引き。サイズは30cm弱ほどだが、この日唯一のクロダイに納得できた。
ちょっと早めに道具を片付け、磯にこぼれたコマセを洗い流して迎えの船を待ちながら寒さにこわばった背筋を伸ばす。磯マダイの男鹿記録更新は来年に期待するとしよう。

P_001_b DATA

釣行日:2009年11月22-23日
天 候:曇りときどき晴れ たまに雨 南東~北西の強風
状 況:小潮 波1.5m 流れ落ち着かず
狙 い:クロダイ&マダイ
エ サ:付けエサ=生オキアミ、くわせオキアミスペシャル
    コマセ=オキアミ6kg+配合エサ2袋半
港/船:加茂漁港 大竹丸 電話:0185-37-2512
宿 泊:加茂旅館 電話:0185-37-2556
交 通:秋田空港→船川→加茂青砂

レポーター:ミチロウ

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