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2008年4月19日(土)
【特集】巨マダイを狙って!(南伊豆妻良・サメノリ)
付けエサが取られない激渋の海。磯釣りは本当に楽しいのか?(リポーター/キョージ)
| 2008年4月12日(土) | |
| 晴れときどき曇り 北東の風 | |
| 小潮 南東からのウネリあり 水温16.2℃ | |
| マダイ | |
| 付けエサ 生オキアミ コマセ オキアミ9kg、配合エサ2袋 | |
| 南伊豆 妻良港 五兵衛丸 0558-67-0625 | |
| 東名高速道路(厚木IC)~小田原厚木道路~真鶴道路~熱海ビーチライン~国道135号~国道136号~妻良港 | |
| 南伊豆 妻良地区 サメノリ |
多彩な魚種が楽しめるサメノリ
南伊豆町の妻良地区。冬季の口太メジナはもちろん、春先には誰もが喜ぶ乗っ込みのマダイが釣れるポイントだ。当然、初夏からは食べて美味しいイサキも狙える。
潮の流れは素直で、水深も背後の地形から見て取れるように急深。磯際の浅棚から沖目の深棚まで狙え、周年を通して多彩な魚種を手にすることができるうれしい磯だ。
磯から狙うマダイ
釣り人にとっての価値観と、「新鮮なお刺身って美味しいよね」ってのたまわう一般の人の価値観は大いに異なる。磯釣り師なら誰しも感じていることだろう。メジナも刺身になってからでは拒否反応を示す人も少ないだろうが、赤くてカッコいいマダイと、黒いボディのメジナとではウケがいいのはきっとマダイであろう。
それはそれでしょうがない。
マダイは日本人にとってわかりやすい魚だから。いつも良型のメジナばかり釣って帰る名人だって、家族には「またメジナぁ~、アジやタイのほうがいいなぁ」なんて言われて、肩身が狭い思いをしているに違いない。
そんなアナタに朗報!! 誰もがびっくりするような巨マダイを手にするチャンスがまさに今の季節なのだ。
「今日はでっかいマダイを釣って帰るからな。でもさ、刺身で美味しいのは数日後なんだよね」
なんて、玄人っぽいセリフを残しながら釣りに行こうではないか。そして、家族の目がまん丸になるような魚を持って帰ろうではないか。
前置きが長いなと感じているかもしれないが、もう少しお付き合いいただきたい。
なぜ、今の時期に巨マダイが釣れるのか?
理由の1つは、マダイの乗っ込みが春先から初夏にかけてだということ。つまり、沖から地方(ぢがた)に寄ってきて、貪欲に捕食し体力を蓄えるからだ。しかし、これだけだとマダイはそうそう釣れない。釣れる理由その2は菜っ葉潮にあるのだ。
季節によって海の色が変化するのは、釣り人にとっては周知の事実だろう。4月、海の色がなんとなく緑色になっているのに気がついているはず。そう、これこそが菜っ葉潮。
菜っ葉潮の頃はエサ取りが極端に減る。また、本来のターゲットであるメジナもビックリするほど釣れなくなる。もちろん、釣れることもあるが、その前後の時期から考えると、ほんっとに釣れなくなるのだ。でも、そのときこそがチャンス!
エサ取りやメジナよりも深場に棲息するマダイまで、しっかりと付けエサが届くからだ。
マダイを狙ってみた
低気圧がもたらしたウネリの若干残る海。サメノリの真ん中の足場の高いところで釣り始めた。
右手の出っ張りとの間から大きめのサラシが出ている。左手からも。足元にコマセを入れ、それに仕掛けをきっちりと合わせながら流していく。ウキ下は竿2本。潮は右に流れる上り潮。けっこう力があり、サラシを横切りながら流れていく。
間断なくコマセを同じ筋に入れる。出っ張りの先まで流すが生体反応が感じられない。付けエサからの情報を得るため、ゆっくりと慎重に回収。投入時に付けた大きめのオキアミは、そのままの姿。傷ひとつないプリップリの状態で戻ってきた。
ウキ下を徐々に深くしながら竿3本弱まで探るもマダイは微笑んでくれない。潮の速さがあるので、ジンタンを付けたり外したりズラしたり。1投目から1度も付けエサを替えないまま2時間ほどが経過していた。
それにしてもオキアミは強い。ちゃんと付ければ2時間だって平気なのだ。
というか、マダイはどこに行ったんだ?
唸るドラグ! 満月を描く竿!
ウネリが治まってきたので、それまで入れなかった隣の出っ張りに、他の磯から釣り人が移ってきた(「磯替え」といいます)。潮も朝よりはゆるくなってきている。しかし、まだ一度も魚を手にしていない。
口太狙いに変えようかな……なんて弱気な思いがよぎった瞬間、同行した釣友の妙な様子に気づいた。
ドラグがジージーと音を立て、竿は手元から曲がっている。竿が起きているわけではないが、魚が深場へと突進しているので辛うじて角度が保たれている。あまり大物を掛けたことのない釣友は成す術もなく、反射的にオープンにしていたベールを戻してしまった結果だ。
「1回糸を抜いて竿を起こしてドラグを締めろ!」
と私が言っても、
「じゃあベールを開けてオープンで走らせろ!」
と言い直しても返事が返ってこない。
竿をぶん捕ってやろうとも思ったが、それはそれで釣り上げたときにお互いに複雑な思いになるしなぁ、なんて考えていたら竿が真っ直ぐに戻った。
仕掛けを回収しハリスを見ると、ハリから数十cmのところでスパッと切れていた。磯の付着生物などにでも触れて切れたのだろう。釣友は手足が震えたまま呆然としていた。無理もない。
でも、いた! 絶対に奴だ!!
事件から30分ほどが経った頃、隣の出っ張りの釣り人が格闘を始めた。かなり時間をかけてのやり取り、タモ入れにも手こずっている様子が伺えた。はっきりとは見えなかったがきっと奴だろう。
こっちはさらに気合が入る。頭から湯気が出そうなくらいに。が、結局30cmほどの口太を1尾と40cmオーバーのアイゴを1尾釣っただけで終わってしまった。
食わせきれなかった。そこにターゲットはいたのに。叫びたいくらいに悔しい。でも、楽しい。だって、魚ごときに逃げられたくらいで、大のオトナが手足を震わせるなんて、そう味わえることじゃない。釣れても釣れなくても、バラシても……。
そしてきっと、来週もどこかの磯で竿を出す。
竿 :磯竿1.5号 5.3m。
リール:レバーブレーキ&ドラグ付きスピニングリール 2500番。
道 糸:ナイロン2号
ハリス:2~2.5号 5m、ヨリモドシ使用
ウ キ:円錐ウキ0~1号
ハ リ:チヌバリ4号。
当日の妻良では、お隣で釣れた75cmともう1尾、立派なマダイ釣れていた。あとしばらくは可能性が残っていると思われる。が、1日通してマダイ狙いだと精神的に厳しいと思う。メジナを狙っていてエサが取られないような時、ひょっとしてと思いながら狙うのがお勧めだ。
南伊豆でも赤潮が確認され始めた。チラホラとではあるがイサキの声も聞こえてきた。それにしても、メジナのはどこに行ったのだろう?

○妻良港は、東伊豆経由の場合、妻良トンネル(吉田入り口)を過ぎ、カーブの続く山道を降りると左手に見える。
海を見て右手と左手の2方向に岸壁があり、その右手側が五兵衛丸の船着けになる。
入り口の短い坂を下ると左手に浮き桟橋があり、その先付近が乗船場。
トイレは基本的にないので、道中のコンビニエンスストアなどで買い物のついでに済ませておきたい。
○エサは、国道沿いに深夜営業の釣りエサ店が何軒かあるので、伊東から下田あたりで購入すると良いと思う。
あらかじめ電話予約をして解凍を依頼すると便利。
西伊豆経由の場合は沼津付近で調達するのが無難。
○コンビニエンスストアは、国道沿いに何店もある。日野を曲がった下賀茂あたりが最終。
西回りの場合は、松崎辺りが最終となるので注意。
○渡船:五兵衛丸 0558-67-0625
○交通:東名高速道路(厚木IC)~小田原厚木道路~真鶴道路~熱海ビーチライン~国道135号~国道136号~妻良港















