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2010年12月 1日(水)

【メンテ屋が教える極意】スピニングリールのメンテナンス方法
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愛用の釣り具を復活させる!釣り具メンテナンス講座。第二回目はスピニングリールのメンテナンス方法をご紹介します。
 ⇒第一回目はこちら


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前回の記事にも書きましたが、リールを洗ったあとはオイル or グリスの塗布が必要です。
リールはほとんどが金属部品(一部はゴム、プラスチック、合成樹脂)の組み合わせです。それらの部品同士は回転、摺動(しゅうどう:モノが滑って動くこと)、固定いう関係が成り立っており、それぞれの接点で摩擦が起こっています。
メインシャフトは上下の動きを繰り返しています。駆動ギア類はギア同士が噛み合って回転を伝えています。ボールベアリングのボールは内側と外側のコーンとカップの間で回転しています。

そこでオイル(&グリス)の出番。これらは物と物との間に油膜を作って金属と金属が直接接触しないようにし、回転・摺動を滑らかにします(潤滑)。また、オイル(&グリス)は水分の侵入を防ぎ、金属表面に油膜を作り酸化を防ぎます(腐食防止)。つまり回転部と摺動部には潤滑と腐食防止のためにオイルor グリスが、固定部には腐食防止のためにグリスが必要なのです。
必要な箇所に必要な量だけきちんと
オイル(&グリス)を塗布してやれば、オークション等で手に入れた中古品も生まれ変わって使い心地が大きく変わってきます。


 オイルとグリスの使い分け

オイルとグリスの違いとはなんでしょう?
オイルは合成油・鉱物油・動植物油などの基油に、酸化防止剤・個体潤滑剤・防錆剤などの添加剤を加えたもの。グリスは、このオイルに金属石けん系、または非石けん系の増ちょう剤を加えたものをいいます。
つまり、ごく簡単にいうと粘度が違います。オイルはさらさらしたものやトロ~っとしたもので、グリスは粘度が高くベトッとしたもの。この性質の違いが使う場所の違いに表れます。

オイルは粘度が低いため、回転抵抗は小さくあらゆる回転速度に対応し、冷却効果も大きくなります。が、その反面、拡散性は大きくメンテナンス期間は比較的短くなります。また完全な液体であるため、漏れも多くなります。

一方、グリスは粘度が高いため、回転初期の抵抗は大きく、超高速は苦手。さらに冷却効果もそれほど高くないのですが、拡散性は小さく、比較的長持ちします。また粘度が高いため漏れも少なくなります。

これらをふまえていれば、どちらをどこに塗布するかが自ずと分かってくるはず。つまり、滑りを良くしたいメインシャフトなどにはオイルを、摩耗の激しいギアやベイルの可動部分などにはグリスを塗るのが良いでしょう。
なお個人的には、普段の釣行後はオイルだけでも充分だと思っています。


 どのくらいの頻度で塗布するのか?

オイルそのものは揮発しないので無くなることはありません。しかし、粘度が低いため遠心力で外に飛び散ったり、雨の日など水で流れたりします。そこに水が侵入したり、金属同士が擦れたりするわけですからオイルも汚れます。

目安としては1~2回の釣行でオイル塗布。釣行4~5回の釣行に一度、もしくは月に一度は古いオイルをきれいに除去して、新しいオイルやグリスを塗布すればよいでしょう。

メンテナンスは、まめに行うほどリールの寿命が延びます。当然、定期的なオーバーホールも必要。でも、決して無理はしないでください。分解しても良いでしょうが、分解するとメーカー保証が効かなくなることが多々あるのでご注意を!


 スピニングリールのオイル、グリスアップ

それでは最後に、スピニングリールのオイル、グリスの塗布箇所と、その手順を写真と共にご説明しましょう。

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メインシャフトと周辺の汚れやオイルを拭きとる

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グリスをごく薄く塗る。塗りすぎ防止のためには筆などを使うと良いだろう。
また、オイルを使ってもよい。その場合はメインシャフトの付け根に少量注し、
ハンドルを軽く回してオイルを馴染ませる

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ラインローラーパーツの分解清掃

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バネの力が加わっているので部品を飛ばさないよう注意しよう

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組み直すことを考え、取り外したパーツは順番に並べておく

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パーツクリーナーを吹きかけ汚れを浮き上がらせる

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ピンセット等を使って細かい部分までキレイに拭い取ろう

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小さいパーツ類はパーツクリーナーを吹きかけキレイに拭う。
超音波洗浄機などがあれば簡単にキレイになるぞ!

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オイルを塗布。ほんの少しを全体に馴染ませるようにすること

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順番を間違えないように組んでいこう

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リアカバーを外してみる

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シャフトが見えたので、この部分の汚れをキッチンペーパー等で拭う

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摺動する部分なのでグリスを薄く塗っておく

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ハンドルもキレイにしよう

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ネジで固定されているものはこれを緩める

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汚れた部分を拭ったらオイルを塗布

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ハンドルシャフトの汚れをキッチンペーパー等で拭う

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グリスを薄く塗って組み上げれば完成


 参考:リール用オイル、グリスの一例

 

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文&写真/小林てるひこ

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