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つり通信

その手で漕ぎ出で アタリをゲットせよ! 自由に移動しポイントを探す、ひと味違う釣りの楽しみに誘います。

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2008年5月 7日(水)

【入門ガイド】「初めてでも釣れる!ボートでマルイカ 徹底ガイド!」

マルイカは美味で釣趣満点!実はボートでも結構釣れるんです!(文/ぐり)

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置き竿で回遊待ち、美味なマルイカを狙おう

P_001_c マルイカはいろいろな名前を持っている

毎年、GW位から初夏までの時期、その美味しさではアオリイカをも凌ぐ<イカの貴公子>マルイカが、手漕ぎボートで狙える圏内に入ってくる!
まとまった群れの接岸があると、ムギイカ混じりで時に束なんて釣果も!!
この時期は遊漁船も手漕ぎボートの釣りエリアに入ってきて、盛んにマルイカを狙う。これは、ボートでマルイカを狙う時期、ポイントの目安にもなっている。

今年は既に葉山沖で始まっていて、湧きもここ数年と比較して良い様子、是非ともチャレンジして欲しい!

マルイカは実は通称で、地方によってメトイカ(三浦)、ジンドウイカ(沼津)、アカイカ(伊豆諸島、千葉)、山陰地方ではシロイカ等いろいろな呼び方がある。

和名は、胴とひれの先が鋭く剣に似ているところから、ケンサキイカ(剣先烏賊)。なるほど、ヤリ(槍)イカより少し太い様をよく表している。
肉厚で身がやわらかく、その美味しさは格別だが、特にスルメ干しは「一番スルメ」「ケンサキスルメ」などと呼ばれ、最高級品として珍重されている。

かなり大きく育ち、伊豆諸島で取れるマルイカ(アカイカ)は胴長が60cmを超える程。アオリイカに似て目が大きく、好奇心が強い。また警戒心も高くてスレるのが早いのが特徴。

遊漁船などの乗合では、誘いパターンやスッテ、角の選択等によって釣果に差が付く事も多いため、難しいと敬遠する人もいるものの、そのゲーム性の高さから、ここ数年凄い人気ターゲットに成長した釣り物だ!

因みに僕の烏賊系食味ランキングでは、
1 マルイカ、2 アオリイカ(比較的小型)、3 ヤリイカ(これも小型)、4 ムギイカ(スルメイカの幼生)、5 スミイカ、6 スルメイカ(マイカ)・・・とマルイカがダントツの一位。

マルイカは刺身も甘みが強くて美味しいが、軽く加熱するとより一層旨味が増すので、ニンニクを効かしたバターソテーが一押し!是非試して欲しい。

P_001_c 手漕ぎボートで狙うマルイカ

ボートで狙うマルイカは基本的に回遊待ちの釣り。

○遊漁船によるマルイカ釣りは

・ 船長によるポイントの選択
・ 
反応の探知、追尾
・ 
スペースがあるので仕掛捌きが楽

○かたやボートは

・ 手前船頭
・ 
ポイントはエリア制限あり
・ 
狭いので仕掛捌きが大変

と、不利な要素も多いのだが、それを差し引いてもボートでマルイカが釣れるのだから魅力的なのは間違いない。

しかし乗合と違い、1つの船で他の人と競合する訳ではないので、釣れる時は意外と簡単なのもボート釣りならでは。
群れが来たのに仕掛けが無い!なんて事にならないよう、しっかり準備だけはしておこう!

P_001_c ポイントの選択 回遊ルートで待ち伏せだ!

ボートでマルイカをターゲットにするにあたり、最も重要なのはポイント選択!
 
アオリと共に最も沿岸性の強いマルイカ、しかし周年通して浅場に居る訳ではなく、冬はヤリイカの生息する深場にも生息。水温が温みだす3月後半から上ずって来て、GW後から6~7月位に掛けて最も浅場に入ってくる。

回遊性で一箇所に留まる事はなく、群をなして根廻りや平根の点在する砂地を好んで回遊し、小魚や海老等の甲殻類を好んで捕食する。

イワシなどの小魚と違い、特に底付近を好んで回遊し、根の高低や形状、潮流の影響を受け、回遊ルートにも偏りがある。特に潮が直接根に当たり潮流に変化が出る場所は、最高のポイント!

ボート釣りで狙う場合は、回遊ルートにアンカリングして置き竿で待ち伏せ、マルイカが獲れ始めたら、複数の竿を出して足留め工作をするのが良い。

P_001_c ポイントの目安は遊漁船!

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この時期、遊漁船が手漕ぎボートと同じポイントを攻める

盛期には手漕ぎボート圏内に、マルイカ狙いで入り込んで来る遊漁船だが、しかし群れを追って潮廻りするので、ひと場所に長く留まる事は無い。
マルイカが釣れていたポイントをマークして、遊漁船が移動後に入るのも手堅い方法だ!

置き竿向けにはブランコ浮きスッテ仕掛け、手持ち用には直結か直ブラの叩き仕掛けが向く。
浮きスッテ等の烏賊角は、沈めているだけでコマセ効果があるようだ。
マルイカを足留めするには、複数の竿で交互に取り込み、常に仕掛けが海中にある様につとめよう。

P_001_c 入れノリ Xデーに期待!

誘い方やイカ角の色、形状、仕掛等に関係なくマルイカが入れノリになる事がある。
マルイカに限らず烏賊類は、群れの密度がある程度の規模に達すると、群れ全体が興奮状態に陥いり、警戒心が薄くなって我先に角やスッテに飛びつくようになる。

巷ではXデーと呼ぶこの現象は、アオリイカやヤリイカでも確認されていて、遭遇出来たなら凄く幸運とも言える! 思う存分入れノリを堪能しよう!

P_001_c 実釣データ

それでは、実際の体験からご紹介しよう。

2007年の6月3日に葉山森戸沖で仲間内のボート釣りオフ会にて。
お題はアオリイカだったが、マルイカ接岸の報せを聞いていたので、マルイカ仕掛けを各種用意、遊漁船がマルイカを攻めているポイントを確認、船が移動後にそのポイントに入り、あの手この手と手を尽くしたところ・・・、なんと自己記録更新、48杯のマルイカを確保!(自分の遊漁船での記録含み)

そしてつづく6月11日の月曜日。
再び葉山森戸沖へマルイカ狙い、回遊待ちの時間を使ってアオリエギングするも不発。
3日とほぼ同じポイントで、浮きスッテのブランコ仕掛けを置き竿に、鉛直結仕掛けで叩き誘いからスタート。鉛角の叩き動作による振動は、弱った小魚を模していて、遠くのマルイカを引き寄せるとも言われている。

しばし待ってマルイカ群れの回遊にビンゴ!! 

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これが手漕ぎボートでの釣果だ!!

結果は31杯。(内訳は、鉛直結20杯、直ブラ7杯、ブランコ4杯)
結果で見るとブランコ仕掛けが弱く見えるが、コマセ角としてアタッても殆んど放置した結果で、ブランコ仕掛け2セットなら、釣果はそれなりに平均すると思われる。

僕はブランコ仕掛けの浮きスッテは、ヤマリアの「オッパイスッテ」を好んで使用。ボディの素材が柔らかく、イカが抱いてから離す迄のタイムが長くなる様で、コマセ角としては最適!

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スッテ選びは楽しみ(悩み?)の一つ

直ブラにはシンキング系の、ちびイカ5(ヤマリア製、今年は6cmも発売)、直結には3号鉛角を使う。

P_001_c タックルは何でも有り

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キス竿に小型スピニングでもOK!

フリーなボート釣り、タックルだって何でもありだ!
でも傾向としては、ブランコ仕掛けには柔らかめの73か64調子、直ブラ、直結には先調子が向く。

ブランコ仕掛は7cm浮きスッテが基本。
レインボー、茶トラ、白/赤、赤/茶等がハズレの無い組み合わせ。これに流行りカラーを1、2色追加すれば完璧。

ハリスは3号-15cm、幹糸4号-枝間110cm位と遊漁船で使う仕掛けより少し短めに。
ハリスの接続は回転ビーズが必須、これはマルイカが回転してカンナを外そうとする為。カワハギ等に使うスピードクリップは、スッテのハリスが全部切れてしまうので辞めた方が良い。(経験済み)

ブランコ仕掛けでは、竿と錘負荷のマッチングがかなり重要。ある程度、しならせて使うのが、感度を考えるとベスト。

鉛直結仕掛けはカワハギ竿や硬めのキス竿を使用。
下錘が軽すぎると底立ちが取りずらく、叩く時錘が跳ねるので注意が必要。

竿が硬いと身切れが心配だが、そもそも直結の場合触りが解らないと殆ど掛からない。
直ブラや直結のマルイカ釣りは、触り(アタリ)を取ってアワセを入れる釣りと心得よ!

P_001_c マルイカの触りとは?

竿はある程度の負荷(オモリの重さ)を与えての使用を推奨と述べたが、これはマルイカの触りが、しばしば負荷の変化となって現れるからである。

オモリを竿に吊るしている図を想像して見よう。 ここにソーッっと5号位のオモリを1ヶ足す、または1ヶ取る。
触りとはこんな感じで、竿先に負荷の変化として現れる場合が多い。時にふわふわと竿先が動いたり、竿が船べりから落ちる程一気に引く事もある。

捕食の際、マルイカは獲物を『触腕』と呼ばれる<手>を伸ばして捕え瞬時に懐に引き込み、8本の『足』でしっかと抱き込む。活性が高いといきなり全部の『足』で抱きつく事もある。

狙いは頭、角なら目が付いた環の近くと推定される。
この際、カンナに触れ又は刺さり、マルイカはびっくりして逃げる行動に入るのだが、比較的吸盤の小さな『足』はすぐ離れるものの、大きな吸盤を備える『触腕』はスッテに貼り付いて簡単には外れない。

モタレや触りはイカが『足』で抱いたタイミング。

はっきりとしたアタリは『触腕』がカンナに掛かって、外そうと暴れて逃げるタイミング、この時はマルイカが逃げようと引っ張るので、アワセると簡単に身切れ、触腕切れ・・・

アワセ切れや『触腕』切れが多発する場合、アワセのタイミングが遅く、モタレや触りはあるのに乗らない(掛からない)場合は、 少し早いと言える。

誘いのパターンとしては、叩き(しゃくり)→ステイ→アワセを繰り返していくのが基本だが、タイミングの遅い、早いはステイのカウントを微調整していく。

アワセは仕掛、エダスの長さによって変えるが、割りとしっかりアワセを入れた方がバラシが減る!
直結(鉛)、直ブラ仕掛けなら竿先が20cm上がる位"ビシッ"と、ブランコ仕掛けはエダスの倍以上は振り上げる。
『足』にしっかり掛かれば、結構ゴリ巻きしてもバレない。

P_001_c 仕掛けと誘いのバリエーション

1、ブランコ

ブランコ仕掛けの誘い方は、シャクリ落しと落とし込み。
シャクリ落としは、シャクッて→スッと落とし→数秒待つ、これを繰り返す。シャクリ動作は空アワセの意味もある。
落し込み→ロングステイ(8~20秒)→アワセ(空アワセ)
巻き落しとも言えるが、浮力のある浮きスッテの場合、潮に馴染む迄ゆらゆらとアピールする。

2、直ブラ

直ブラは浮力の無いスッテを使う。
フリーノットと超短ハリス組合せの叩き釣りは、旧来の直結釣りをリメイクダウンし、マルイカを手軽で、アグレッシブな釣りものに変えた。

フリーノットは結びが環になっていて、角はブラブラとフリーで、静止状態ではスッテは直立する。
この"直立"姿勢が肝で、横の状態よりアワセが効きやすい。

叩きのアクションはあくまでスッテがブラブラする程度で良く、竿の上下幅はハリス長の倍程度、スピードは割とゆっくりから激しく早く迄、でも始めは優しくゆっくりが基本。
時に、巻き落しからのステイを含めて、アクションを休ませるのも有効。
この場合でもステイからのアワセ(空アワセ)は定期的に入れる必要あり。

3、直結(鉛)

最もシンプルなパターン。
漁師さんなどは殆どこれの手直シャクリ釣り。

竿を使う場合は、叩き→ステイ→アワセの繰り返しが基本だが、角の踊るイメージを描くのが大事。

鉛直結の場合は弦を弾いた余韻の様に、結構長い時間振動が持続する。
この振動が弱った小魚を模してイカを寄せるので、コマセ効果あり!
ブランコや直ブラ仕掛けに比べ、バラシや取りこぼしも多くなるが、高活性時の手返しは圧倒的で、是非ともマスターしたい。

P_001_c マルイカは"スレる"のが早い!

最初に激しい誘いを持ってくると、ソフトな誘いが効きづらくなるので、ソフト路線から始め、徐々にハード路線に移行するのがセオリー!

ボート釣りの場合、アンカーを打っての係り釣りが基本であり、ポイントの移動が容易には出来ないので、マルイカ狙いは、通り道を待ち伏せしての釣りとなる。通過する群を如何にして足留めし、数を稼ぐかが釣果を左右する。

マルイカは餌に対する執着が強く、墨を吐いたり触腕が切れたりしても逃げない。 警戒心は持っても、食料かも知れない烏賊角から容易には離れられない。

角仕掛が投入されているだけでもコマセ効果があり、仕掛数が多いほど集魚効果も大きい、そして叩き動作(振動)がマルイカを集める・・・

さあボートで狙うマルイカ釣りのイメージは湧いたかな?

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最も美味な烏賊、マルイカ!最高の食味を釣り上げろ!

端物狙いで泳がせのイワシやキスを齧るのもマルイカの場合が多い、これからの時期、色んな釣り物で置き竿にマルイカ仕掛けを一本、出してみては如何だろう?

2008年5月 7日(水) ボート侍固定リンク